日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と日本〈68〉

鮑 碩さん写真

来日3年、広告会社勤務
鮑 碩さん

 

日中留学生交流に意欲燃やす

 2003年、中国天津市の「日本語スピーチコンテスト」で優勝、続く全国首都圏大会で3位に入賞しました。この大会をNHKが放映。これを見た日本の会社がスカウト。現在、日本の広告業で122年の伝統をもつ「KOKOKUSHA」(広告社)に勤務しています。
 来日して3年、最初の仕事は今年開催される「上海万博」の広告集め。中国と関係をもつ多くの企業を訪問しました。
 現在は、中国からの留学生募集の広告活動を担当。少子化時代のいま、日本の大学は外国人留学生募集に力を入れています。なかでも最大の注目は中国。09年は13万人の来日留学生のうち中国人は8万人でした。
 日本の大学のほとんどが国際化に大きな関心をもち、昨年10月、日中留学推進機構が主催し、中国の大学関係者との交流会を行い、13校が参加しました。
 最盛期には30校が参加しましたが、日本政府がめざした「30万人留学生計画」は今年の事業仕分けで予算の一部が削られました。
   卒業する中国人留学生の多くは、本心は「日本で就職したい」と希望していますが、この不況下でほとんどが帰国します。日本に対する印象は、帰国留学生の半数以上が良くないともいわれます。
 例えば、住宅を「中国人には貸さない」と拒絶するところも多く、悪印象をもったまま帰国するからです。
 将来の日中友好の発展のためには、これら中国人留学生と日本の大学生との交流が重要だと痛感しています。
 08年9月に「鑑真来日コース」を、逆にたどるツアーには多くの日本人学生が参加しました。こうした交流活動を「仕事を通じて後押ししたい」と、力を込めました。(お)

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