私と日本〈64〉
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ソプラノ歌手
南 英姫さん
日中友好が一番大事! |
高い歌唱力と踊りで5歳からアイドルとして活躍。ソプラノ歌手を目指したのは中学3年生のころ。
中国国立中央音楽学院で声楽を学び、83年、中国全国少数民族音楽コンクールで優秀賞を受賞。北京中央歌舞団のソリストを経て89年に来日、奨学金をもらいながら武蔵野音楽大学、同大学院で栗山和子教授に学び、イタリア・ミラノに短期留学してヴィットリー・テッラーノヴァ氏に師事しました。
92年の南北統一コンサート(韓国)や、97年の中国大使館主催の「香港の中国返還記念大会」に優秀芸術家として出演。同年、第3回全日本演奏家協会の「ベストプレイヤーズコンテスト」で優秀賞を受賞するほか、ロシアの有名なメゾソプラノのエレナ・オブラスツォワさんから「大変美しく魅力あふれた声の持ち主で、質の高い素敵な声楽家」と絶賛されました。
大学院卒業後は奨学金の支給がなくなり、アルバイトをかけもちしながら、母校の菊池英美教授に指導を仰ぎ、鍛錬の日々。日本を拠点に中国、韓国、アメリカ、ロシア、ドイツなどのコンサートやリサイタルに取り組んでいます。
現在は11月1日に「座・高円寺」(東京・杉並区立杉並美術会館)で開催の「胸を熱くしたあのメロディー・もう一度」-ウィーン正統派のピアノリサイタル出演に向け、大忙し。
「オペラが得意。好きな日本の歌は『初恋』や『宵待草』。歌で平和と愛を伝えたい。日中友好が一番大事。永遠に発展してほしい」
積極的で笑顔がとてもすてきな南さんは黒竜江省ハルビン出身、朝鮮族。
リサイタル問い合わせ=昆崙MUSIC GROUP TEL/FAX03-3912-2245(押)