私と日本〈128〉
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第13回「中国人の日本語作文コンクール」 最優秀賞受賞者 河北工業大学4年
宋 妍(けん)さん
日本語を学ぶことは私の誇り
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日本僑報社・日中交流研究所主催の第13回「中国人の日本語作文コンクール」で最優秀賞(日本大使賞)に輝いた宋妍さんが副賞で日本に1週間滞在中の3月2日、主催者代表の段躍中氏と共に協会本部を表敬訪問しました。
宋さんは「初めての応募でしたが、研究・推敲を重ねて提出した結果、最優秀賞をいただくことができ、嬉しくて涙が溢れ落ちるほどでした。日中友好のために私がチャレンジした小さなことを審査員が認めてくれたことに感動」と流ちょうな日本語で語りました。
05年に始まった同コンクール。今回は4031人の応募者の中から、宋さんの作文「『日本語の日』に花を咲かせよう」が見事、最優秀賞に選ばれました。
その作文は、授業で東日本大震災の被災者の実情を学び、「身に染みるほど感じた」宋さんが、自身の大学で復興支援ソング「100万人の花は咲く」のミュージックビデオ製作活動を実践、この歌を中国から届け、日本人を励ましたいという思いを素直につづっています。
宋さんは「私一人では大したことができないが、日本語を学びたい、日本の何かの役に立ちたい中国人など、日本語や日本に触れ合いたい一人でも多くの人と共に、日本語を学びながら『花は咲く』を歌えば、日本人の心を癒すことがきっとできるはず」と確信しています。
将来の夢は「通訳…。外交部に入ること。でも今は財務、法律、心理学などいろんな分野を身に付けたい。諦めなければ夢はかなう!」、「日本語を学ぶことは私の誇り」と、胸を張って答えてくれました。
1995年生まれ、中国河北省邯鄲(かんたん)市出身。
(押)
宋さんの作文は、中国若者たちの生の声シリーズ⑬『日本人に伝えたい中国の新しい魅力』に収録。日本僑報社発行、2000円+税。問い合わせ=☎03(5956)2808