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私と日本〈126〉

 

東方文化芸術団事務長

李明暁さん


田偉さん支える「裏方」

 

 本紙1月15日号(1面)で紹介した田漢の姪・田偉さんの連れ合いで、在日華僑。1946年神戸で出生した。父母は、中国浙江省から1930年代に日本に移住。神戸の「孫文記念館」を建立した呉錦堂は浙江省の生まれである。
 神戸の小中高で学んだ後、近畿コカコーラ社に入社、30年余勤務し、支店長まで勤めた。
 阪神淡路大震災(1995年)の被災者を激励しようと、「東方文化芸術団」を結成し、中国文化を普及する活動を本格的に始めた田偉さんの「裏方」として活躍している。 田偉さんは、これまでに数多く公演を続けているが、そのすべてに同行。
 公演は、小中高などの学校、老人ホームなど多岐にわたるが、兵庫県加古川市では教育委員会が招請し、教職員研修会でも演じた。
 ちょうど、08年北京オリンピックの時期で、中国国歌(義勇軍行進曲)に関心が集まり、田偉さんの美声に参加者は聞きほれたという。
 日本で生活する中国人として、安倍首相の言動を憂慮している。特に、中国侵略戦争を「アジア解放の戦争」などとうそぶき、今年の「明治150年」を美化し、再び海外へ進出しようとする法律を作り、憲法まで変えようとする動きには怒りさえ感ずるという。
 同時に、「こういう情勢だからこそ、田偉のような文化を通じての民間文化交流が大事ですよ」と結んだ。


(大)



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