私と日本〈125〉
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琵琶奏者
ティンティンさん
千年の時空を超えて長安からやってきた
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昨年7月、名古屋で行なった「悪魔の飽食コンサート」第一部に唐代の衣装で琵琶を演奏し、聴衆を魅了したティンティン(宗婷婷)さん。 年30回以上のコンサートを開き、8枚のアルバムを出した西安(陝西省)出身のプロの琵琶奏者です。
12月、文化人類学者でもあるティンティンさんの講演会「悠久の日中古代文化交流史」を開きました。
日中文化芸術交流年表を駆使して、秦代から宋代までの日中交流の歴史を縦横無尽に講演、参加者を感動させました。
唐代西安は、シルクロードでローマやペルシャに繋がる西洋文明の窓口で、アイシャドウやファンデーションも、そこから伝わったなど、貴重なお話でした。
さらに現在、「地球子ども村」という団体の理事を務め、中国に素晴らしい日本文化を伝え、日中交流活動に力を注いでいます。
4歳と9歳のお子さんのお母さんとして、著名な中国笛奏者・劉一さんの人生のパートナーとしての役割ももっています。
琵琶の魅力を聞くと、「敵であり友人。練習しないとだめになるが、演奏すると疲れた時でも音色に感動し至福のひとときであり、自分が選んだ道だから楽しい」と話します。
「日本と中国は長い友好の歴史があり、仲よくすることが当然であり、そのために力を尽くしたい、日中友好協会の取り組みに協力したい」と、語りました。
(伊藤)