日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と日本〈123〉

 

東洋学園大学講師

臧(ツァン) 理(リ) さん


日中両国の若者に未来を託す

 

 東葛飾支部(千葉県)準会員で支部報に10回連続執筆いただいた臧理先生の「中国語会話入門」が好評で、今後も趣向を変え、隔月掲載が期待されている。
 臧先生の歩みは中国の知識人の強い意思と向上心を代表している。生まれは上海、両親とも高学歴の家庭で育ったが、それが「文化大革命」時期には、かえって災いをもたらしたことはお察しの通り。
 「文革」後、海外に留学できる最も速いコースの1つとして「上海外国語大学日本語科」に入学したのが、日本との長い関りのスタートとなった。
 卒業後に配属されたのは中国人民銀行上海支店。入社2年後、4カ月間の海外研修のため来日。神奈川県平塚市に暮らした。いったん帰国後、銀行で通訳の仕事をしていたが、さらに日本を知るため、日本語のレベル・アップを目指し、銀行を停職し、奨学金を受けながら日本の大学院で勉強。
 大学院を卒業し、日本債権銀行(現あおぞら銀行)に4年弱勤務後、東洋学園大学中国語非常勤講師として採用され今に至る。
 現在は大学で中国語を教える一方、千葉地検・千葉弁護士会の中国語通訳、日本のテレビ局の翻訳・通訳など多方面で活躍。ご家族は会社員の夫、2人のお子さん。長女はもう社会人になったが、長男はまだ大学生。
 典型的な「日本通」で、日中友好新聞は20年来の読者。それゆえ活動や紙面への注文は率直だ。ズバリ「次世代の若者を取り込む工夫が不十分。新聞にも若者が登場する機会が少ないですね」。
 臧先生自身どうしたら日中の学生がもっと自然に頻繁に交流できるか常に頭を悩ましていると言う。ぜひ、良いアイデアをお聞かせ願いたい。


(東葛飾支部=田中)



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