私と日本〈116〉
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大津市親善協会中国語講師
王 貴勤 さん
庶民同士の日中友好を
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1993年、王先生のご主人が仕事の関係で日本へ来られ、1年後、王先生も子どもを連れて来日。最初は、6カ月間くらいの滞在のつもりが、いろいろな都合が重なり今日まで日本に住み着いたそうだ。
日本に来た当初は、環境・言葉・文化・習慣などの壁にぶつかり大変だったが、日本語がしゃべれるようになってから、心の余裕もでき日本人との交流も深まり、日本の生活を楽しめるようになったとのこと。心の余裕ができると自分の経験を生かし、いろいろ困っている人の手助けをしたり、日中友好の活動をしたいと思うようになったそうだ。
具体的な活動内容を聞いてみた。まず、滋賀県国際協会が出版している「みみタロウ」という外国人向け多言語情報誌の中国語の翻訳を担当。また、大津市教育委員会の依頼により、来日子女が学校生活に早く慣れるようサポーターとして小中学校で活動。
とくに、大津市親善協会主催の中国語教室の講師として長年活躍。単に中国語を教えるだけでなく、中国の文化や習慣を紹介したり、生徒と一緒に中国旅行に行ったりして中国のありのままの姿を知ってもらうことが楽しいと語る。
趣味は旅行とのこと、中国語教室で旅行に行った時の話をされる時は笑顔がこぼれる。「日中友好協会の人は、日中友好に対する情熱をもっていると思う。自分も、もっと一般庶民同士が交流を深め合う草の根の日中友好に役立つ活動を続けたい」と、さわやかに話された。
(長友善勝)