私と日本〈113〉
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北京体育大学国際教育学院
陳(ちん) 思淼(しびょう)さん
本場で太極拳を学んでほしい
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日中友好協会が毎年中国に送っている太極拳研修団の世話役を担当してから6年。研修団が楽しく充実できるように毎回面倒をみています。参加者には好評の若き担当者。
「参加される皆さんは年配の方も多いみたいですが、元気で真面目で熱心ですね。日本の教室で学び、さらに中国に来て学んでいる。中国ではそういう年配の人は少ないんです」と言います。陳さん自身は、スイミングやバトミントンとともに太極拳も学んでいます。
大連外国語大学・大学院で日本語を学び、長崎大学で交換留学生として学んだ経験も。2009年に卒業し「日本との交流の仕事がやりたい」と国際教育学院で働くようになりました。
学院では日本人をはじめとした外国人留学生200人を世話するスタッフの一人として奮闘。日本との交流が中心で毎年日本を訪問。今年も提携している日本体育大学との交流で武術団の実演表演会があり随行しました。
日本と中国の関係では、「国と国の関係がどうあっても国民同士は仲良くしなければ」「日本人の知り合いは多いし、お世話をした人たちには感謝されています。交流を進めてお互いを知ることが大事。日本人で中国に反感をもつ人が多いですが、中国人も反日の出版物などもたくさんあって日本を良く思わない人が多い。日本人と付き合い、日本に行って実際に見ると、その良さが分かります」と述べ、交流の大切さを強調しています。
そして、「日中友好協会で太極拳を学んでいる皆さんが大勢中国にいらっしゃって太極拳を学んでほしい。待っています」と。
(丸山)