私と日本〈111〉
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慶応大学留学生
陳 星竹さん
夢は日中両国のジャーナリスト
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昨年の「中国人の日本語作文コンクール」(主催=日本僑報社)で2等賞に輝き、現在、慶応大学に1年間、留学生活を送りながら、「日中フリーハグ」(中日友好抱一抱)という学生団体に所属、日中友好活動を実践している。
この団体はハグを通して素晴らしい何か(愛や平和や温もり)を生み出す活動で、「日中友好を願う人たちの思いをより多くの人たちに知って欲しい」という慶応大学の中国人男子学生の思いから始められたもの。
現在は、札幌、東京、山梨、和歌山、大阪、京都、福岡の各地で展開、SNSで各地の観光情報も発信している。
陳さんは東京のメンバーの1人。「ハグを恥ずかしがる人が多い。でも、ハグすることで幸せを感じる。抱きしめてくれる人がいるだけで幸せ」と流ちょうな日本語で語る。
日本語に接したきっかけは、父の愛読書である金田一耕助シリーズ。中国の推理小説にはない、怖さと臨場感に引き込まれた。東野圭吾作品にもはまり「原文で読んでみたい」との思いから、大学進学の際、日本語科を選択した。
大学2年生のとき、担当の先生から日本語作文コンクールを勧められ、初めて挑戦。「意見を述べるだけではなく、実体験を盛り込んで、いかに審査員の目に止まるかを意識しながら書いた」と、なかなかの戦略家だ。
「将来は、ジャーナリストになりたい」。今年9月に母校の西安交通大学に戻り、卒業した後、もう一度、来日し、早稲田大学院のジャーナリズムコースに入学するのが当面の目標。1995年生まれ、山東省出身。
日中フリーハグのfacebookは https://www.facebook.com/FreeHugs.for.China.Japan.relations/
(押)