私と日本〈108〉
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中国人留学生
張 龍龍さん
日中友好囲碁大会で全勝した
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11月8日の「第32回日中友好囲碁大会」で全勝(4勝)した。嬉しくて大きな笑顔を見せた。遠く栃木県足利市から参加した「足利あすなろ会」チームの一員だ。
生まれは中国南京市、足利工業大学の留学生で4年生である。 同大学の囲碁部に入り、囲碁を習い始めた。習ううち、対局するうち「これは面白い、もっと強くなりたい」と俄然、意欲が沸いてきた。1年生の後半から地元の囲碁クラブ「足利あすなろ会」に入会した。
羽鳥寿郎会代表、須永修司師範、大島光興さんらの指導を受け、対局を重ね3級に進級した。「早く2級になり、卒業までに初段になりたい」。この意欲が進級を早めるに違いない。
卒業後は埼玉県で働く。すでに就職は決まっている。日本での6年間に多くの日本人と知り合い、たくさんの知人友人ができた。「日本にきてよかった」と、すっきりした表情を見せた。
「日本と中国は国レベルでは対立がありますが、国民は同じ人間ですから対立はありません。話をすればするほど仲良くなります」と明るい顔になる。性格が素直なのかもしれない。
「日本の山・川・街・食べ物、日本のことみんな好きですよ」と話した後、「朋あり、遠方より来る、亦た楽しからずや、といいますね。皆さん中国に来てください。最高のお酒を差し上げますよ」。
次世代の日中友好の担い手となることは間違いない。
(N)