日中友好協会(日本中国友好協会)

日本中国友好協会
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私と日本〈94〉

特定非営利活動法人 
在日中国人医師協会理事長

銭 勇さん

 

日中医学界の橋渡し役
務めたい

 中国で胸部外科医として活躍後、1994年に来日。日本の大学病院での医療研修時代の経験から在日中国人医師が互いに交流できる場の必要性を感じ、2006年に「在日中国人医師協会」を、志を同じくする日中両国の仲間たちと設立。翌年に日本政府から特定非営利活動法人組織の認証を受けました。
  会員は主に、日本の医療・医薬研究機関で働く中国人医師はじめ、留学生や日本で学んだ後、中国や米国で働いている医学界の人たち。現在、118人の正・準会員、賛助会員10社、名誉会員3人が在籍しています。
 日本人医師との交流や医学的なスキルアップを図るための学術研究会の開催、中国医療に関する相談窓口の設置など活動はさまざま。中国残留孤児向け健康講座は今までに東京、名古屋、大阪で4回実施し、参加者からは「良かった」と好評でした。
 また、第1回、2回の東京国際マラソンでは医療ボランティアとしてスタッフを派遣し、中国や台湾からの選手のケアの手伝いをした実績もあります。
  日頃は、製薬会社で医薬品の副作用について医学評価や、コンサルティングを行うかたわら同協会の理事長も務めます。これらの活動はすべて勤務が終わった平日の夜や土日が中心。ボランティアのため家族の協力や理解を得て続けています。
  「この活動を通して日中医学会の友好交流に尽力したい。いまの日中関係についてお互いに冷静になれば解決方法が分かるはず。機会をつくり話し合うことが必要だと思う」と主張します。
 1962年、上海市生まれ。東京都在住、妻と息子の3人家族。(押)

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