私と日本〈90〉
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雑誌『和華』編集長
孫 秀蓮さん
日中の相互理解と友好交流をめざす |
11月に新雑誌『和華』を創刊しました。滋賀大学経済学大学院に在籍する経済学専攻修士1回生の孫さんが編集長。
『和華』の誕生は滋賀大学で主催した日中学生交流活動がきっかけ。学生交流活動の成果を文字に残したいとの思いで始めました。
今年3月からFacebookで原稿の募集を開始、今では元外交官はじめ、大学教授、作家、芸術家、税理士、実業家、学生、主婦、退職者など20代から80代まで世代を超え、国境を越えた多くの日中友好同志が書き手となり、文化、言語の特集と、旅行記、書評欄などを担当。この雑誌を通してつながりが広がりました。
「『和華』の由来は大和と中華という意味と『平和の花を咲かす』という願いが込められています。日中両国を比較して両国の相互理解と友好交流をめざします」と孫さん。
創刊に当たって、「夏休みの2カ月間は中国へ帰国せず、昼は編集、夜はアルバイトでやっと創刊号の資金を貯めました。来日してからの4年間で一番充実した多忙な夏休みでした」。
創刊号400部は発売から1カ月で在庫がなくなり増刷しました。現在は、来年1月下旬発行予定の新年特別号に向け準備中です。「たくさんの温かいメッセージをいただきました。非常に励まされ、感動しました。この半年の苦労がすべて吹き飛びました。『和華』の発行を続けることは日本留学の初心。大好きな日本や支えてくれた人たちへの恩返し」と、抱負を語ります。1986年生まれ。山東省出身(押)