日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と日本〈77〉

楊 英華さん 写真

近代日本文学で“博士号”取得
楊 英華さん

 

日本文化交流に情熱そそぐ

 武者小路実篤、夏目漱石、志賀直哉など近代日本を代表する作家を研究し、2004年「武者小路実篤と魯迅の比較研究」論文(雄松堂)で文学博士号を取得。中国山西大学卒業後、太原工業大学で5年間、日本語教師として教鞭を取った。
 1989年来日し、茨城大学、実践女子大学、文京学院大学、昭和女子大学オープンカレッジで中国語、漢詩、太極拳を講義、その一方で「少しでも中国の文化を知りたい」という要求関心に応えようと、2004年に川崎市で「日中友好クラブ」を設立した。
 「クラブ」は、漢詩・中国料理・中国茶・書道・中国歌・太極拳・中国映画・など多面的で多彩。講座生は20代から80代まで幅広い。これまでに400人以上に中国文化を広めてきた。クラブの講座生と毎年3回の中国ツアーも行なっている。
 「知らないで中国を嫌っている日本人は多い。中国文化の奥深さを知り、日本との関わりの深さを理解すれば必ず友好に結びつきます」。「講座で話したことを、中国現地で体験するとそれまでの考えが大きく変化します」と力を込めて話す。
 中国の文豪「魯迅」にも詳しい。「魯迅研究月刊」を定期発行、魯迅と交友のあった内山完造、鹿地亘らにも話が及んだ。「文革」期を含む日中友好協会の話をすると、「一度クラブで話してもらおうかな・・・」と、まじめな表情で応えてくれた。
 日中文化交流にかけた情熱の大きさに圧倒された。(宣)

 ※著書『やさしい中国語』(友善社)、『楽しい中国語』(友善社)、『中国文化小事典』(野元千寿子共著)など多数。
 ※「日中友好クラブ」ホームページ=http://www.geocities.jp/jcyfank

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