私と日本〈76〉
|
中国人留学生のリーダー
楊 嶸さん
ボランティアで厳寒の岩手へ |
中国人留学生と日本人学生の合同チームが、2月12日から14日まで、岩手県宮古市の被災地を訪問、被災者のアルバム写真の洗浄や、被災者との対話、交流、雪かきなど、支援ボランティアとして活動する。
総勢は20人で、半数は中国人留学生。千葉商科大学1年生の楊嶸(よう・こう)さんが、ブログやツイッターを駆使、関東各地の留学生に呼びかけて、女性7人、男性3人を組織した。遠くは山梨県からも参加する。留学生同士、お互い顔は知らないがネットでつながっている。
最初のきっかけは、楊さんも参加している大学内の「千葉商科大学学生ボランティア協会」の企画だったが、自ら立ち上げている「在日中国人留学生交流会」のメンバー100人に呼びかけ募集した。参加費用は自分持ちで、アルバイトで稼いだお金で行く。
どうしてボランティアをしようと思ったのか聞いたら「日本は好きだし、日本を愛している」「今回岩手に行く中国人留学生はみんな日本に良い気持ちをもっているから行くのです」「現場を見てみたい、そうして日本人学生と交流し、協力し合って友好をはかり、自分の成長にもつなげたい」という返事が返ってきた。
将来は日本で就職するのが夢。それも中小企業がよいと言う。その方が多彩な力がつくと考えている。福建省出身の23歳。(北中)