私と中国〈965〉
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協会本部常任理事
北海道連・札幌支部理事長
小川 勝美さん
仲間増やしに懸命の毎日 |
第66回大会で常任理事になった小川さんは、石川県から北海道に入植した農家の4代目、7人兄弟の長男として、1944年、札幌の隣の江別市で生まれた「道産子」です。
小川さんが日中友好協会の会員になったのは1968年の9月。中国の「文化大革命」の最中で、北海道でも「脱走派」との闘いが続き、真の日中友好運動を守るため会員拡大の取り組みが進み、声をかけられ即座に入会しました。
しかし長い間、会費会員で、時には募金に応じザーサイの缶詰を買うくらいだった、と当時を振り返ります。
1987年から札幌の市会議員を務めていた小川さんは、95年の選挙に僅差で落選。その後、97年に道連の中国旅行に参加、北海道に強制連行され敗戦直前脱走、13年間山野に隠れ生存し帰国した劉連仁さん(当時健在)を山東省に訪ね、天津市では強制連行犠牲者の納骨堂を参拝。小川さんにとって、これが初の中国訪問で、日中友好運動への意欲を盛り立てた旅となりました。
99年4月、トップ当選で札幌市議に返り咲き、市議会に日中友好議員連盟を結成し、全議員(70人)の加盟を実現、07年まで副会長として、友好都市・瀋陽市との交流を促進、小川さんも3回瀋陽を訪れました。
07年に市議を引退し、09年に札幌支部事務局長に就任、15年から理事長を務め、同時に道連も15年から事務局長、今年から理事長を務めています。
小川さんには思い出深い出来事があります。09年、札幌支部の事務所に中国人殉難者慰霊観音像があることを発見、同年9月訪中し、その像を天津市烈士陵園在日労工記念館に寄贈したことです。
小川さんは今、協会会員の高齢化と減少傾向を何としても食い止めようと、仲間増やしに懸命の毎日です。
(J)