私と中国〈961〉
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京都府連会員
中川 陽子さん
中国好き30年のキャリア |
多彩な活動をされている中川さん。その道に長く精進し精通されているのは、日本舞踊(若菜流)、時代劇での基礎、着付けや立ち居振る舞いに一家言(いっかげん)をもち、また茶道にも造詣が深く、時代劇のメッカ東映京都撮影所の俳優でもありました。
今も演者として、あるいは時代劇に必要な考証など、いろんな監督に呼ばれて指導も出演もすることがあります。
写真は、東映太秦(うずまさ)撮影所のスタジオ横で加藤剛さん(俳優座)とのスナップ写真(大岡越前)です。
日中友好協会の府連会員として約30年のキャリアがあり、「中国好き人間なので、府連の行事など、参加して楽しませてもらっています」。「新春のつどい」で舞ったこともあり、常にきりっと和服を着こなしています。
お話を聞きに行った時も、かつて東映で名監督と言われた深作欣二さんのエピソードや、今も現役監督として頑張る中島定夫さんのことを披露し、「日本映画は時代劇歴史劇をもっと作らねば」と語ってやみません。
映画もテレビも中国、韓国では歴史時代劇ドラマがたくさん作られているのに、日本ではだめなのかと、日本の時代劇の衰退を深く懸念しました。
話題が映画に及ぶ中で、いかに映画作りに信念をもち、労働組合の役員もして撮影所の人たちの暮らしを守るために闘われたかはあまり話されなかったものの、府連の仲間も周知のことでした。
こうして映画談議に終始してしまい、友好運動への注文や府連の活動に対する意見などはそっちのけになりました。
(桐畑)