日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈956〉

桃山学院大学共通教育機構講師


登り山 和希さん

 

4月 南通大学で長期留学中の学生とともに


 大阪生まれの大阪育ち。ほんわかした「大阪弁」で誰からも慕われる登り山さん。
 今の大学生や高校生は、生まれたころから厳しい日中関係の中で育ってきた世代。しかし、「両国の学生が互いの国を訪問し、同世代で交流を重ねれば、必ずその努力は実を結ぶ」と言い切る。
 大学の重点プログラム、「協定校との学生交流プログラム」、「長短期の留学」、「現地日系企業でのインターンシップ」の指導に当たる。まさに日中大学間交流・学生交流の最前線で活躍。
 中国とのかかわりのきっかけは大学2年生の時。「中国経済ゼミ」所属を皮切りにかれこれ20年近く。大阪市大大学院を経て、大阪市と上海市の姉妹都市交流協定にもとづく上海財経大学高級進修生として在外研究に従事。
 当時、上海総領事館周辺でいわゆる「反日デモ」騒動が発生し、日本人留学生の大幅減少や事件のさまざまな影響をつぶさに見てきた。それゆえ、中国との交流が実際には絵に描いたようには進まないことも実体験している。
 留学後の2013年、上海日本人学校高等部教諭として赴任。生徒が進学を希望する日本の各大学とのパイプ役となり、進路指導やキャリア教育、また、尖閣問題をはじめとした逆風の中での生徒募集活動など幅広く取り組んだ。上海で経験したグローバルな教育活動は今も力強い支え。
 登り山さんは「現地体験を終えた学生が、さらに中国を知りたい、学びたいという声を聞くのがうれしい瞬間」と語る。今春からは自らが旗振り役となり、学内で中国語サークルも立ち上げた。
 「継続は力」。若い世代へ中国理解を広げる充実の日々。1978年生まれ、39歳。
(山本)



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