日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈954〉

東京都連・法政班会員


相原 久仁子さん

 

相互理解深め尊重を


 中国との出合いは高校の歴史の授業で、恩師が魯迅の『藤野先生』の一節を読んでくれたことがきっかけ。
 「その後、歴史や中国語を少しかじったこともあったのですが、それ以上に社会との向き合い方や家族と個人など、考える時にはそこに戻らなければと思う、よりどころになった」と語ります。
 2011年に、職場の友人で東京都連・法政班会員の油田京子(あぶらだけいこ)さんに誘われ、同班主催の四川(しせん)省・九寨溝黄龍(きゅうさいこうこうりゅう)のツアーに参加、入会しました。以来、毎年、江蘇省や、撫順戦犯管理所がある遼寧省などの東北地方、内モンゴル自治区など中国各地を旅行しています。
 「中国は広大、無辺。スケールの大きさに圧倒されます。なかでも四川大地震の被災地がそのまま史跡になり、そっくり街を移して復興させていることに驚きました。中国へ行き始めて数年ですが、その間にもどんどん変化していく。当時は値切るのが当たり前だったのが、今はそんなこともなくなりました。教育にかける熱意、学校の時間の長さにも驚きました」
 旅行中は中国人ガイドさんとの交流もありました。「知り合った方々は誠実で親切。概して街の人は声が大きくて早口、喧嘩か叱責かと思うけれど、そうではないんですね」と、面白そうに語ります。
 「日本は中国と多くの根源的なつながりをもって成り立っています。けれど、誤った道をたどって中国を侵略した歴史があります。日中両国はお互いになくてはならないわけですから、相互理解を深めて尊重していければよいと思う。中国旅行を通して、その思いは確信に変わりました」。東京都出身、1950年生まれ。
(押)



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