日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈948〉

セラピスト・ライフコーチ


井上 櫻子さん

 


東京五輪に向け
  社会貢献めざす


 上海人の父と、日中混血の母をもつ。現在、学生寮を扱う会社で中国人留学生の受け入れを担当、また、セラピスト・ライフコーチ(カウンセラー)として活躍している。
 素敵な笑顔が絶えない井上さんだが、幼少期は孤独といじめに苦しめられた。
 6歳まで上海で過ごし、日本国籍の祖母を頼り、1979年10月に一家で兵庫県神戸市へ。
 「当時は同級生から『中国人!中国人!』と、石を投げられるなどのいじめに遭い、よく泣いていた」と語る。忙しい両親には言えなかった。「母に捨てられたと思い込み、父からは認められず、中国人だからといじめられた。中国や、自分が大嫌いだった」。
 小学3年生で埼玉へ。それ以降、中国人であることを隠す生き方を選んだ。来日5年後に帰化し日本国籍に。
 転機は2001年。伯父の駐在先の上海に遊びに行ったとき、自然と上海語が出てきた。「上海で働きたい」と就職活動。日本人駐在員家族向けの日中合弁不動産デベロッパー企業に現地採用され、3年半働いた。「上海語と日本語が使える自分にしかできない天職。職場や上司に評価され、自信を取り戻せた」
 しかし、中国人スタッフとの信頼関係に悩まされ、再び失意のもと05年に帰国。
 その後、自分と向き合い、同じ現実でもとらえ方によって未来が変わると思えるように。「もう一度、中国語に関わる仕事をしたい」と一念発起し、今の仕事に巡り合えた。
 目標は「2020年の東京五輪に向け中国語スキルを上げて、社会貢献すること」。
 そして「近い将来、中国の方にもカラーセラピーなど、女性の魅力を開花させるお手伝いができたら」と語る。
 1972年上海生まれ、東京在住。ブログhttp://ameblo.jp/ho-003846/
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