私と中国〈942〉
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日中友好経済懇話会代表幹事
橋本 嘉雄さん
日中友好の精神に則り経済交流発展を
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「日中友好協会の中に経済人の集まりをつくり、中国情勢を語り合う場ができたら」と橋本嘉雄さんが呼びかけ、会員の中小企業家と、京都中小企業家同友会の有志。大西広先生(当時、京都大学教授)の参加も得て、1999年6月17日、日中友好経済懇話会が40人の会員で発足しました。
中国が改革開放、社会主義市場経済を取り始めて経済発展が著しい、世界の工場といわれ、安い労働力を求めて、世界各国が先を競って進出していた時期であり、日中経済交流の今後を見る出発でした。
毎年、4回の講演会と、一度の中国経済視察団派遣を17年続けています。
2010年1月、創立10年を記念し、例会28回の講演を記録した「日中友好経済懇話会ニュース」を合本にしました。
中国への企業進出の経験、経営や営業の事例報告、中国経済の諸問題の分析や今後の課題をまとめ、日中経済交流の実相を情報発信し、珠玉の資料として各方面に大きな反響を得ました。
2016年6月の定時総会、「卒寿を迎え、体力の衰えを感じ、代表幹事は続けますが、表舞台から引かせてください」と、聞き手を引き込む、広い肩幅、キラリと光る眼、一言一言、かみしめたあいさつでした。
日中友好経済懇話会を主宰された17年の軌跡。「日中友好の精神に則り、日中間の経済交流によって、両国の経済発展に寄与するとともに、会員の繁栄に資すること」。
中国が世界経済に不可欠の大国になった今、橋本嘉雄さんの中国への思いは不変です。
(竹内)