日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 私と中国 > 2016年7月15日号

私と中国〈939〉

『中国人の価値観』翻訳者


重松 なほさん

 


自分の目で見て
感じた中国が重要


 「いろんな視点をもてるのが理想。翻訳や取材、中国映画の字幕翻訳も勉強中です」と飽くなき探求心の持ち主。
 昨年12月に出版された『中国人の価値観』(宇文利著・日本僑報社刊)の翻訳を担当しました(本の紹介は12面)。
 「大変だったのは、著者の示した引用・参考文献で、すでに出版された日本語訳を調べること」でした。文中に出てくる書物を一覧表にして、ネットや図書館で、調べながら1年を要しました。一通り訳し終えた後は、日本語をチェックするため読み直す作業、日本語として使わない言葉について再考することも。
 「ただ訳すだけでなく、背景について理解すること、調べものや日本語の選択・吟味など、本当にいろいろな作業を実感。訳しながら中国の歴史・文化を総復習でき、とても勉強になる作業でした」と振り返ります。
 中国語との出合いは、母親の仕事で1988年夏から4カ月間、中国北京に滞在したとき。
 当時10歳だった重松さんの中国の印象は「ほこりっぽい。店員は無愛想。そうかと思えば、どこに行っても中国人は日本人の子どもに興味津々で、よく話しかけてきました」と、笑います。
 城西国際大学国際文化学科を卒業後、日中翻訳学院で出版翻訳を学びました。「翻訳を学び始めてから、実際に自分の目で見て感じてきた中国が重要に感じられるようになった」と強調します。
 「これからも中国を理解し中国語の勉強に励みたい」。
 現在、日中文化交流誌『和華』で取材、翻訳者として活躍中
 神奈川県横浜市出身、1978年生まれ。
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