私と中国〈928〉
 |
ＮＰＯ法人21世紀構想研究会アドバイザー
沖村 憲樹さん
中国の科学技術協力賞を受賞
|
中国の国家レベルの科学技術協力賞「中国国際科学技術合作奨」（日本語「中国・国際科学技術協力賞」）が１月８日、北京の人民大会堂で７人の外国人に授与され、日本人としては唯一、ＮＰＯ法人21世紀構想研究会のアドバイザー・沖村憲樹氏（元科学審議官）が受賞した。
同賞は、中国国務院が１９９５年に創設。中国の科学技術事業の発展に重要な貢献をした外国人専門家および組織に授与される最高の栄誉賞。これまでに17カ国１０１人（２機関）が受賞した。
授賞式ではまず、スウェーデン・ウプサラ大学の生化学者が「第一席」として習近平国家主席から、続いて、「次席」の沖村氏が李克強首相から授与された。以下、劉延東副首相などからロシア、アメリカ（２人）、イタリア、オランダの順に、核融合、有機化学、感染症、加速器などの分野における研究業績で賞が授与された。
これまで同賞受賞者は、いずれも科学技術関係の研究者だったが、今回、行政官としては沖村氏が初めて。長年にわたる日中大学・研究者・青少年交流促進などへの功績が大きく評価された。
沖村さんは「日本政府の活動が習近平主席以下中国政府に認識され、評価され、そのことを広く中国国民に広報する措置をとってくれたことに十二分に満足している」と喜びを語った。
千葉県出身、75歳。東京在住。（段躍中）
