日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 私と中国 > 2015年8月5日号

私と中国〈916〉

弁護士・元商社員


武井 由起子さん

 


私たちが動くべきとき

 武井さんは、「明日の自由を守る若手弁護士の会」に所属し、市民に憲法を知ってもらう「憲法カフェ」を多く開催しています。
 この「憲法カフェ」活動は各方面で評判を呼び、「日経」、「朝日」、「東京」、TBSなど多くのメディアで紹介され、武井さんの著書(共著)『これでわかった!超訳 特定秘密保護法』は、「朝日」の「天声人語」にも取り上げられました。
 大学時代に中国に短期留学し、伊藤忠商事に入社。中国室に配属され、北京駐在もしました。その後、弁護士に転身して現在に至っています。
 そもそも中国に興味をもったきっかけは、第二次世界大戦で中国に出征した祖父が、中国人との交流を語り、中国語を教えてくれたこと。ほどなく南方に渡り、九死に一生を得た祖父の話を聞いて育った武井さんとしては、「今の日本が戦争に近づいているように思えて心配です。以前、中国では政治の話がしにくいことに違和感がありましたが、今は日本の方がそうかもしれません」。
 「中国と日本は、主要な貿易相手国であって、宗教対立も陸地国境での紛争もなく、互恵的で、本来仲良くできるはずです。国の軍拡競争は悲劇しか生まず、唯一の解決策は、ヨーロッパのような共同体であって、アジアでそれを志向するなら、日中が手をたずさえるほかありません」
 最後に、武井さんは「政府が何かしてくれるのを待つのではなく、私たち中国を知る市民が大きな声をあげていくべきではないでしょうか」と力を込めて語りました。
 (憲法カフェ開催をご希望の方は「明日の自由を守る若手弁護士の会」のHPあるいはpeaceloving.lawyer@gmail.comまで)


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