日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 私と中国 > 2015年2月25日号

私と中国〈907〉

NPO法人日中映画祭実行委員会 
プロデューサー


野地 賢徳さん

 


中国に行ける仕事続けたい

 「中国に行って仕事をしてみたい!」。中国がGDPで日本を抜き世界2位になった翌年(2011年)に東日本大震災が起こり、仕事面でも閉塞感を感じていた野地さん。会う人みんなにそんな話をしていました。
 当時、日本の対中感情は良くありませんでしたが、「経済の結びつきは強まっていくだろうから、中国人と仕事で付き合ってみたい」と思っていたのでした。そんな折、偶然、「日中友好映画祭」の理事長・耿忠(こう ちゅう)さんを紹介され、11年10月に日本で行われた「東京・中国映画週間」に関わり、映画祭に協賛する企業の窓口役を担当しました。
 日中国交正常化40周年の12年6月に北京と上海で開催された「東京映画週間」では、念願の「中国に行っての仕事」が実現。中国では「文化の違い」と言ってしまえばそれまでながら、仕事の進め方や常識の違いに最初は随分戸惑いました。
 そういう時「日本人のやり方」を押し付けるのではなく、「相手(中国人)のやり方に合わせてみようと気持ちを切り替えたら、それはそれで楽しく、ある場面では『逆に日本人が細かいことを気にしすぎなのではないか?』と感じたりして、中国流のビジネスの進め方にも学ぶところがある」と思いました。
 映画祭は、日本の良さを伝えることはもちろん、中国人を理解し、その良さを伝えていくことが大切だと、昨年からはプロデューサーという立場で関わっています。
 まだ冷え込んでいる日中関係ですが、野地さんは、民間レベルの交流を続けていくことが平和な二国間の関係につながると信じて、これからも「中国に行ける仕事を続けていきたい」と張り切っています。    (H)


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