私と中国〈903〉
 |
日中友好クラブ副代表
乃村 晃さん
東アジア諸国との学術交流に貢献
|
金沢星陵大学などに長年勤務した。「北陸では日本の対岸の中国・韓国・ロシアなどに関心が強く、大学でも中国各地の大学と提携しているところが多く、中国の留学生をたくさん受け入れている」と言う。
専門の経営学で教鞭を執る傍ら、実践経営学会、東アジア研究会を立ち上げ、日中韓の企業連携を基軸に各種研究会、セミナー、ビジネス交流などを開催し経済交流促進に努めている。そのひとつである日中韓経営管理国際学術大会を年１回各国間で９回の開催を重ねてきた。また「これからの日中韓を考える」をテーマにこれまで５０数回の研究会を開催している。
中国に関しては自らも「中国市場における日中韓事業提携の現状と課題」などのテーマを主に学会報告を行なっている。
「日中友好クラブ」とは、代表の楊英華氏（文学博士）と夫人の博子さんが大学で知り合いだったことから縁ができた。同クラブは、川崎市（神奈川県）を拠点に、日中文化交流を中心に活動している。これまで行なったのは、中国の歴史研究・太極拳・漢詩・囲碁・中国茶・中国映画など多彩。
「２０００年以上の歴史をもつ両国の文化的絆は深い。多くの日本人は中国文化に関心が高いのですよ。いまのような最悪の日中関係を打開するカギは両国民間の相互交流をもっと盛んにすることでしょう。ともに人間同士、腹を割った付き合いが大事ですね」と締めくくってくれた。（宣）
