私と中国〈872〉
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福井大学講師
山崎淑子さん
24年間中国語普及に貢献 |
開口一番、「私の出身は湖南省長沙の韶山、同じ故郷の毛沢東主席は遠縁に当たります。顔つきが似てるでショ」とおどけて見せた。茶目っ気たっぷりの元気な女性である。 山崎さんの父の従弟と毛沢東の母が縁戚関係にあったとのことである。
中南工業大学での日本語教師を経て、24年前、福井工業大学教養部に中国語の講師として赴任した。15年間勤め、多くの学生に中国語を教えた。いまは福井大学教育地域科学部非常勤講師として中国語を教えている。
日本での中国語普及への情熱は「誰にも負けない」気迫を感じ取った。福井支部が、全国で注目されるほどの「中国人留学生との交流」が盛んなのもこの人の貢献度が大きい。
日本人であるご主人とは大学の国際交流を通じて知り合い日本国籍も取得、2人の子どもも立派に自立している。
協会との出合いは、2010年に県立図書館で開かれた「中国引き揚げ漫画家の漫画展」。そこで今年2月に急逝された粟田栄さん(前支部事務局長)と知り合い会員に。粟田さんの後継を進んで買って出て、この3月から福井支部事務局長に就任した。
「いま『殷墟甲骨文発見114周年記念特別公開講座を準備中』です。会員に喜ばれるイベントをたくさん組んで早く100人の支部にしたいと思います」と張り切っている。
(宣)