私と中国〈837〉
|
元会社役員
溝口 卿史さん
友好の心結ぶ、言葉のもつ大きさ |
「日本と中国の心を結ぶには、言葉は特別に大切だと思います」開口一番こう話した。
協会愛知県連が2009年から始めた中国夏季短期留学に最初の年から参加している。
留学先は、石川賢作同県連会長が名誉教授を務める北京第二外国語学院。愛知だけでなく全国各地からも合流し13人が1カ月間缶詰で学習した。
留学生の多くは高齢者、「学習意欲は若者に引けをとりませんョ」と意気盛んだ。大学の対応は親切で、宿舎も完備。高齢者にはベテランの教師を付けてくれる。
語学研修以外にも「中国の学生たちとの交流が楽しい。人生観や故郷の話、将来の進路など何でも話してくれる」と、嬉しそうに話す。
「中国を知れば知るほど、日本との違いを痛感しますね。その違いを認め合うことから信頼関係が始まると思います」と日中友好の原点に触れた。
「私たちの草の根交流は、過去の日本の犯した誤りを認め、幸せと平和を願う共通の交流から始まると信じています」と日中不再戦の重要性も指摘し、「言葉をしっかり覚えて、中国現地の人と直接話せるよう頑張りたい」と夢は大きい。
愛知県連は、毎年この研修を行う計画である。(宣)