私と中国〈831〉
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「レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳」 に出演した映画俳優
木幡 竜さん
中国映画集団韓三平理事長も その演技を称賛 |
2009年に陸川監督「南京!南京!」の日本軍将校役で存在感を強く印象づけたことで、中国映画の出演が続いている。
スパイ映画「東風雨」に続いて3本目になる本作(目下、日本公開中)でも、日本軍将校を演じている。中国の抵抗勢力を弾圧していく役だ。大アクションスター、ドニー・イェンと互角にすさまじい決闘シーンを展開する。
アンドリュー・ラウ監督から指名、「悪役ではなく大義名分の信念をもった男というイメージを求められたのです」。
細身で鋼のように強く弾力のある動きを見せる。それはライセンスをもつプロボクサーとして鍛えたものだ。
中国映画に出る苦労は「やはり言葉ですね。日常では平気なんですが、撮影中に急にせりふが変わる時などにー。ストレスにはなりますが、それは中国映画の現場にいれば当然のことですから」。
日本人の映画俳優として中国映画に出ることで「日本人の魅力をもっと画面に出していけたらいいですね。私が目立ち、その役を演じて輝き、評価されることによって、(中国での)日本人のイメージをもっと変えることができたらと思っています」と、演技力で日中友好をめざす。
神奈川県出身。35歳。北京在住。愛称小木(シャオムー)"。4作目では中国人を演じ、目下5作目に出演中。(石子)