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私と中国〈820〉

渡辺 良治さん写真 日中友好協会

新日本スポーツ連盟 東京都連盟理事
渡辺 良治さん

 

中国や韓国で反核平和マラソンを

 駒澤大学・文学部歴史学科卒業、27歳。日本のアジア侵略の歴史について学ぼうと思いました、と話します。
 そのきっかけは卓球。両親の影響で卓球を始め、中学の3年間は毎年夏休みに、北京へホームステイ。知人の紹介で、午前は北京体育大学で北京ナショナルチームと、午後は地域のクラブチームで一緒に卓球の練習をしました。
 「日本人は嫌われている」と思っていました。しかし、ホームステイ先の中国人の家族は非常に親切、家族のように接してくれます。なぜ日中関係は良くないのか、考えるようになりました。
 昨年、新日本スポーツ連盟・東京都連盟の事務局員になりました。スポーツ大会の企画、運営、会報づくりが主な仕事です。8月には「反核平和マラソン」に参加。東京から広島、長崎まで走りました。
 その際、初めて韓国からの参加者と対話。「言葉が通じなくてもスポーツを通じて平和を訴えることができ、感動しました」。
 大学卒業後、プロボクシングをめざしたことも。現在、はまっているのはサイクリングとトレイルランです。「自然の中を走ると冒険しているようでワクワクする」と、スポーツを語りだすと止まりません。
 震災後、北京から「大丈夫?」と電話が。以前お世話になったホームステイ先の家族からでした。スポーツをすることで人とつながれる。いつか中国や韓国で反核平和マラソンがしたい、と夢を語ってくれました。(千)

 

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