私と中国〈819〉
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山形県連合会常任理事
後藤 周一さん
気さくな人柄で 友好広げる |
山形県飯豊町在住、29歳。
中国との関わりは約10年前、福島大学在学時に第二外国語として中国語を勉強したことに始まる。経済学を専攻し、卒業後は神奈川県の大手飲食店に就職。そこの厨房には多くの中国人が働いており、たくさんの友人ができたという。
実家が老舗の米屋ということで、24歳のとき帰郷。山形市内にオコメカフェ「森のたんぼ」を開店。手作りのおにぎりと家庭的な雰囲気が人気のお店で、こちらでも地元大学の中国人留学生が元気に働いている。
かつては山形支部の中国語会話教室に通っていたが、今は仕事が忙しく通えなくなってしまい、残念だという。
後藤さんの気さくな人柄は、自然と人の繋がりを生む。隔年で開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭の事務局とも交流があり、一昨年にはその事務局の有志とともに、中国残留孤児にスポットをあてた映画「嗚呼 満蒙開拓団」を市内で上映。本県に多く在住する残留孤児や市内外から来たたくさんの人びとが涙を流した。
昨年度から日中友好協会山形県連の常任理事に就任。「春節祝賀交流会」をはじめ、さまざまな文化活動を通して、特に青年間に友好の輪を広めている。
趣味はギターの弾き語り。各交流会で彼が披露する「王菲」の歌は中国人からも日本人からも好評。
今後の抱負。後藤さんは「日本の若者の一人として少しでも日中友好の手助けとなれれば」と恥ずかしそうに微笑んだ。(安)