私と中国〈801〉
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年金者組合 品川支部副委員長
中臺 誠一さん
社会主義経済の発展を期待 |
1965年に就職した三和鉄軌株式会社(現三和テッキ)の芦澤新二社長は、早くから「中国との友好なくして世界の平和はない」との信念のもと、社内に「日中友好の会」をつくり、1980年から中国研修生を受け入れていた。
中臺さんはその事務局を手伝い、後には「日本語」教育、「経営管理」研修の責任者を務めた。
「10人の研修生を受け入れましたが、中国の発展に沿って研修内容も変化しました。近代化のテンポの速さに驚きました」と当時を振り返る。
3年前、天津、北京を、昨年は杭州の先進経済発展地区を元研修生の案内で訪問、市場経済の実態を視察し中国経済の世界的影響を確信したという。今年の上海万博へも無論行く。社会主義中国の発展を世界史的観点から期待している。
「中国の市場経済と株式制度」にいま最も興味があるという。
旧東海道品川宿で生まれ70年暮らす、根っからの江戸っ子。
この4月に建て替えのため閉館した歌舞伎座最後の公演(市川団十郎主演)で、なかにし礼さん(作家)とともに浄瑠璃・河東節の歌い手として出演した。多趣味、多芸である。(X)