日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈798〉

 夏川 百合子さん写真

「浦和国際学院」代表
夏川 百合子さん

 

留学生の日本語教育に情熱注ぐ

 1997年、ご主人(中国籍・IT関係企業)とともに来日した。瀋陽市生まれ、中国名は王紅毅。
 さいたま市の「浦和国際学院」(日本語教育振興協会認定校)を手伝い、創立者の引退で06年から代表になった。同学院は、在日中国人に日本語を教えている。
 生徒のほとんどは留学生、当初は10人程度の受講生だったが、この2年、留学生の急増によって現在は6クラス100人を擁している。その多くが、中国各地の出身者。高校を卒業し、日本の大学・大学院をめざすという。不況下の日本で職がなく、帰国し日系企業に就職する学生もいる。
 中国では銀行員だったが、「いまの仕事に生きがいをもっています。語学を通じて日中友好に役立っていますから」と明るく笑う。
 生徒も含め、日中友好協会さいたま支部と4年前から交流している。「新年会」や「さいたま祭り」などに参加し、同支部の中国語の受講生と、中国語・日本語で話せるのが「何よりも楽しい」という。
 日本国民の「中国好感度が低いが…」と問うと、「中国に行った人が少ないからです。メディアの報道に影響されています。実際に中国に行けば、中国人も礼儀正しく、優しいことがわかります」と力説する。
 「留学生が困っていることは?」に対しては「ゴミの分別ですね。いくら教えても大変です」。
 1歳半の子どもをもつ。「保育園に預けたいが、なかなか空きがない」と母親の顔になった。そして「日本との戦争のことを、中国の若者は気にしなくなっている。日中友好協会の活動に参加して、忘れないようにして欲しい」と、きちっと締めくくった。(Q)

 

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