日中友好協会(日本中国友好協会)

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私と中国〈786〉

佐藤 安男さん写真

20人の協会会員を増やした「帰国者山形の会」代表
佐藤 安男さん

 

残留孤児問題を全国に広げ友好の波をもっと大きく!

 「帰国者山形の会」の代表を務める佐藤さんは残留孤児1世。1980年の帰国後も日本語、就職、差別、子どもの就学、病気と、さまざまな問題に直面してきました。
 現在は3人の息子も独立し妻と2人暮らし。支援金の受給により、生活は以前に比べて良くなったと言います。
 新支援法成立後も毎日、帰国者の家と役所を行ったり来たり。ときには日本語の話せない帰国者のために通訳もこなします。その甲斐あって最近、受給が難しいといわれていた一人の帰国者への支援金支給を役所に認めさせました。
 「現在、県内の孤児・婦人は67人。そのうち23人が生活・医療の支援を受けられないでいます。孤児のお墓の問題も深刻。全国の経験を教えてほしい。法律が分からないので日中友好協会で説明会を開いてほしい」と切実です。
 08年1月に山形原告団から移行した同会は、@新支援制度の全員への適応、豊かな暮らしをつくるA親睦を深めるB自分たちの体験を語り伝え、日中友好と平和の架け橋になることを目標に活動を開始。今では50人の会員が所属する組織に。原告団の団結を維持しながら活動を続けています。
 佐藤さんは日中友好協会の会員としても奮闘。協会の会員を17人増やし、第58回大会では代議員として討議にも参加、その後も会員拡大に尽力し8月末までに新たに3人増やしました。
 「私たちは日本社会の一員として日中友好の架け橋となり、胸を張って生きていきます。残留孤児の問題を全国に広げて、日中友好の波をもっともっと大きくしたい」と語ります。
 1937(昭和12)年生まれ、山形県出身。(押)

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