私と中国〈777〉
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江戸川「日本語教え隊」
山本 忠明さん
太極拳から広がる草の根交流 |
東京・江戸川支部中国語講座に在籍している山本忠明さんと中国の縁は「太極拳」。
本場中国で陳式太極拳の稽古(けいこ)がしたいと毎年のように単身で中国を訪れ、昨年も、河北省秦皇島市北戴河で“新架式”、雲南省昆明で“老架式”を学ぶため、1月、5月、10月の3回、それぞれ2週間中国を訪れました。
住まいのある地域で指導している太極拳教室も9年目に入りました。太極拳を学ぶため始めた中国語歴も5年。NHK中国語講座で学び始め、その後自宅近くで開講している江戸川支部中国語講座にも参加しています。
また、江戸川区が開設している「江戸川総合人生大学」(学長・北野大氏)国際コミュニティ学科に在籍した経験をもとに、地域の杜会活動として、日本語能力試験に挑戦する中国人留学生たちを指導。
かたわら、区から委嘱され、その中国人などと「日本語教え隊」という外国人児童に日本語の学習指導を行う活動のまとめ役として積極的に取り組んでいます。山本さん自身も近所の小学校に編入してきた中国人の小学生のお世話もしていますが、「子ども社会の中国語はやさしいものではありません」とのことです。
本人は「定年後の暇つぶしに好きなことを自分のために始めたわけですが、相手を喜ばせたり迷惑がらせたりしています。物事に取り組むと、たちまち中毒化してしまう性分は、変わらないようです」と楽しそうに語ります。
今まで中国へは太極拳の稽古でしか行ったことがなかった山本さんですが、今年は2月に「江南」へ初めての観光旅行に行って来られたそうです。新しい中国の発見はあったのでしょうか。
(荒)