私と中国〈774〉
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豆腐店経営、07核兵器をなくそう
世界青年のつどい実行委員長
小林 秀一さん
中国で「原爆展」の開催を |
2007年のビキニデー・分科会「青年フォーラム」に、中国平和軍縮協会の青年代表が初めて参加した。テーマは「アジアの非核化」。日本・中国・韓国の青年が「核廃絶」を真剣に話し合った。
話は「広島・長崎をアジア全体の認識にする」ことに絞られたが、中国代表は「中国では、原爆が投下されたから日本は戦争をやめたと理解している人もいる。自分の国でも原爆展を開きたいと思っている」と発言。
これが契機となり「韓国や核保有国の中国でも原爆写真展を開くよう努力しよう」と確認した。実行委員長だった小林さんは「戦争体験を持たない若い世代だから『核をなくそう』で広く手をつなげるかもしれない」との認識を新たにした。その後も努力が続いている。
小林さんは、ボクシングで全日本ウエルター級新人王(1999年)、第41回日本ウエルター級チャンピオン(2003年)制覇の経歴を持つ。原水禁運動との縁は、2005年に呼びかけに賛同し、大会にはじめて参加したことだった。
本業は豆腐製造業。祖父は豆腐製造の任務で中国での兵役に参加した。「自分の店は国産の大豆を使用しているが、中国が大豆輸出国から輸入国になってから、原料が高くなり手に入りにくくなっている」と厳しい経済状況を語る。「豆腐の本場、中国の豆腐づくりを見てみたい」とも。
現在、全国商工団体連合会青年部協議会議長を務めるなど多忙な毎日である。(お)