私と中国〈762〉
中国で熱唱する加藤さん |
「ともしび」歌手・司会者
加藤 晴夫さん
“うたごえ”で日中友好交流を |
5月末、うたごえ喫茶「ともしび」の出前公演で大連、旅順、瀋陽を訪問し、友好交流を深めた。
「大連アカシア祭り」にあわせた公演だったが、四川大地震の直後で、大々的な催しは自粛されていた。
それでも「大連中日友好合唱団」「瀋陽老年合唱団」を中心に友好の絆は深まった。
中国では、多くの市民が昼夜を問わず公園や広場でさかんに歌っている。その輪に合流し、うたごえ交流を大いに深めた。日本の歌「北国の春」「四季の歌」やロシア民謡などはみんなよく知っていたが、中国の歌、「草原情歌」「馬車夫の歌」「まつり花」などを披露すると大きな拍手に包まれた。
「合唱団はとてもレベルが高い。真摯に指揮者に向かう姿が美しい」。ツアー参加者共通の感想だった。
「ともしび」には、歌手の上条恒彦さんが活躍していた頃の1965年からかかわった。歌手(テノール)、司会者として多忙な毎日である。
初めての訪中だったが、「うたごえには国境はない。直接の交流は相互理解を進めますね」と、うたごえ民間交流の大切さを力を込めて語ってくれた。
(お)