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日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 日中友好新聞 > 2016年8月15日号

日中友好新聞

日中両国を結ぶ未来の懸け橋
中国の高校生54人がホームステイを


 

shinbun

楽しいホームステイを終え、秋葉原駅前でホストファミリーや協会役員らと
記念写真に収まる撫順第十中学の高校生たち(写真提供=兼子修一氏)



 7月25、26の両日、撫順第十中学の高校生54人(男子31人、女子23人)のホームステイを東京都内と千葉県の有志家庭が受け入れました。1泊2日でしたが、感動的な別れもあって生徒たちはたくさんのお土産を抱えて無事、全員帰国しました。
 ホームステイの話があったのは約5カ月前ですが、準備期間は約2カ月とかなり短く、対応に追われました。


15組の家庭が協力

 話のきっかけは再生の大地、撫順戦犯管理所にかかわって協力してくれている趙詩曼さんからで、日中友好協会にも打診がありました。結局、協会本部、同都連、再生合唱団、そして法政大学教職員班に所属する有志が協力
。  約15組のホストファミリーが、2人から12人までを引き受け、生徒全員の宿泊が確定しました。またファミリー以外にもサポーターとして約20人が、引率、買物、見学、宿泊にも協力しました。
 そして当日、法政大学の学生食堂で食事を終えた生徒たちを、ファミリーたちが熱烈な拍手で迎え、歓迎会を行なった後、それぞれの家庭に連れて帰りました。


日本の生活を堪能

 各家庭では都庁展望室、ちひろ美術館、首都大学キャンパス、神楽坂散策、地元のスーパーへ一緒に買物に行ったり、銭湯に連れて行ったり、とさまざまな日本の生活を見てもらいました。女子生徒には浴衣を着せてあげ喜んでもらったところもありました。
 食事には気を使ったようで、日本式に天ぷら、お稲荷さん、中華、焼き肉等さまざまでした。大人数の朝食準備のため5時起きで頑張った方もありました。
 言葉の壁もありましたが、何とかコミュニケーションを図ったようです。侵略の歴史への反省や「再生の大地」をなぜ歌うか、といった話をした家庭もあったとのことで意図は伝わったようです。
 翌日、元気な姿で全員集合し、日中双方の代表があいさつと感想を述べ合いました。声を詰まらせてお礼を述べる女子生徒や、ファミリーと抱き合ったり、写真を撮り合ったりと感動の別れがありました。



今後の課題として

 今回は日中友好協会の取り組みではありませんでしたが、多くの協会会員、関係者の協力により無事に終えられたこと、関係者の皆様にお礼を申し上げます。このような草の根交流、特に若い世代対象は今後、協会としても取り組んでいくべき課題でしょう。  今回の経験も含め各組織でも積極的に進めていただきたいと感じました。


(田中義教)




ホストファミリーの感想を紹介します。


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浴衣を着て嬉しそうな笑顔になる中国の女子高校生(写真提供=田中由紀子氏)


可愛いかった浴衣姿
相賀美佐江さん
 3人に浴衣を着て外で写真を撮りましょうと伝えた途端、大喜び、嬉しそうな顔になりました。
 やっぱり女の子ですね。可愛かったですよ。


素直でやさしい若者との出会いは貴重な経験
大門康睦さん 高子さん
 わが家でも2人がホームステイ。前日の生徒全員と再生の大地合唱団との交流に続いて、大変だったけれど楽しいひと時を過ごしました。
 素直で心やさしい中国の若者との出会いに貴重な経験をさせてもらったと思います。


好奇心旺盛で感心
佐藤康尚さん 忍さん
 わが家では2人の女子高校生を受け入れました。
 1人は、交流会で英語で質問した高校生、そしてお別れの会で代表してあいさつした王さん。2人とも、とても素敵な高校生でした。臆することなく積極的にコミュニケーションを取ろうとするし、好奇心も旺盛で、とても感心しました。
 今回、決して広くはない家、しかも本や資料などがごちゃごちゃしていて「わが家でいいのかな」との心配もありましたが、結果的には、とても良かったと思います。


日本の侵略の歴史を詫び、気持ち通じた
窪田輝雄さん 佐代子さん
 1人は医者になる、1人は料理方面で仕事をしたいとか。まじめで向上心のある質の高い、健全な雰囲気で育っている印象を受けました。
 日本の中国侵略の歴史について下手な中国語でお詫びをしました。2人とも、うなずいて聞いていたので、気持ちは通じたようでした。


日本の英語と中国語で交流
宮田固さん
 2人とも大人しい、もの静かな高校生でした。言葉は英語と片言の中国語。中国の日常生活のことをいろいろ聞きたく、日本のことをもっと話したかったのですが、やはり言葉の壁を痛感しました。




[高校生からお礼状]
温かい接待に深く感動


 帰国した撫順の女子高校生・王相楠さんから、受け入れ家庭の渡辺清・定子さん夫妻(東京・荒川支部)に要旨次のようなお礼状が届きました。


 今回の日本訪問であなた方にお会いできて大変嬉しく思います。そして、あなた方の温かいおもてなしに私は深く感動しました。ありがとうございました。
 私は今回の旅行で、富士山の美しさ、静岡県の安らかさ、東京のにぎやかさを深く味わうことができました。また、日本で知り合った多くの高校生から、礼儀、謙遜、友好の態度を学びとりました。
 日本は非常に発達した国であり、日本人の国民的素質は高く、都市建設も整っており、これらの点で、中国はやはり日本に学んで進歩する必要があります。
 中日両国は、世界で急速に発展した先進国であり、両国関係を調整して、互いに助け、学び合うべきです。
 私は、あなた方と同様、中日を結ぶ懸け橋となって、中日友好に貢献する力になりたいと思います。

王相楠     





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