日中友好新聞
中国の環境問題を考える(1)
深刻な大気汚染 現状と対策
周 建中
各地の中国語講座の授業(上は左から東京、京都、下は左から福岡、大阪の各教室)
日本への中国人旅行者が激増し、中国語のできる人材が改めて注目されています。
日中友好協会は1950年の創立前から中国への理解を深めるため中国語の普及に取り組み、現在では全国約30カ所で開講しています。
4月の新年度開講に向けて東京都連合会、京都府連合会、大阪府連合会、福岡県連合会の取り組みを紹介します。
多様な要求に応じた講座
東京都連合会
東京都連の中国語講座は1971年に開設され、今年で45年目を迎えました。
現在クラス数は28、講師14人(日本人講師7人、中国人講師7人)、講座の運営には中国語委員会が当たっています。
クラスは「基礎Ⅰ」、「基礎Ⅱ」、「初中級」、「中級」、「研究」、「日常会話」などのほか、多様な要求に応ずるため、「初めての中国語〈発音〉集中講座」、「発音やり直しクリニック」、「中国語検定直前対策講座」などの短期の講座も開いています。
基礎クラスでは、昨年大幅な改訂をした独自テキストを使用しています。 また、ますます増えている中国からの旅行者や留学生と簡単なあいさつや応答ができるようにと「中国語で〈おもてなし〉講座」も計画しています。
同じ講座で学んでいてもクラスが異なると交流の機会がありません。そこで2月6日「春節の集い―京劇と琵琶と歌の宴―」を開き、講師・受講生約50人で交流を深めました。今後もさまざまな催しを企画したいと思っています。 (W)
熱心な指導と和気あいあいな雰囲気
京都府連合会
京都府連の中国語教室は、中国の「文革」の最中の1974年から開講し、今年で第42期を迎えます。最盛期には200人を超える受講生を迎え入れていた時もありました。
41期では80人余の受講生が、中国人5人、日本人4人の講師と楽しく学んできました。4月から始まる第42期では、さらに日曜講座を開設して、入門3、準初級1、初級4、中級5、上級2、コミュニケーション2、現代文学講読1、およびコリア語入門1の計19クラスとなります。
年度初めの開講式、年度末の修了記念交流会、そのほか随時、映画会、中国サロンなどを開いています。
先生方の熱心な指導と、和気あいあいとした雰囲気のおかげで継続する受講生の多いことが特徴といえます。悩みはクラスの人数にばらつきがあることです。 (H)。
約50年の実績と懇切丁寧な指導気
大阪府連合会
6段階のクラス分け(初級Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、中級、上級、高級)で各レベルに応じたきめ細かい学習ができます。
初学者は日本人講師、一定の基礎ができるとネイティブの講師と約50年の歴史と実績にもとづく懇切丁寧な指導体制です。
「1カ月の受講料にしては少し高額?」「いえ、6カ月、20回分の料金です」。申し込みに来た受講生との会話です。営利を目的としない協会ならではの料金設定です。
JR、地下鉄、阪急、阪神の各ターミナルからすぐ近く、とても便利な場所です。新しい教室に移ってもうすぐ3年。エレベーター完備で高齢者も安心、清潔な男女別トイレ、きれいな教室で気持ちよく勉強できます。
日中友好協会大阪府連の中国語講座は1968年6月18日、中国講習会として梅田の橘ビルを会場としてスタートしました。
講師陣は中国人3人、日本人4人。教室数や学生数などは、21教室延べ113人(2科目受講含む)、実人数103人です。 (I)
中国人観光客の激増で「企業への出前講座」も
福岡支部
福岡支部の中国語講座は、50年代に「中国語研究会」が始まり、65年9月に「中国語講座・初級班」がスタート。「文革」時に一時中断もありましたが、71年に再開し現在に至っています。
クラス編成は、発音を徹底する「基礎Ⅰ(日本人講師担当)」から「基礎Ⅲ」まで3年間、「準中級」を経て会話を重視する「中級班」、閲読の「準高級班」、総合の「高級班」として、基礎Ⅰから中級Ⅰまでの5クラスは、1週2講座を開講して「補講」を受けられるようにしています。講師陣は、日本人3人、中国人5人体制です。
現在の悩みは、受講生数の減少傾向を食い止められないことです。110~130人で推移していた講座生が09年頃から100人を切って減少が続き、15年は60人を下回るまで落ち込み、年間100万円を超す赤字を生じるに至っています。
背景に、「反・嫌中」の流れがありますが、一方、福岡には「中国人観光客の激増」があります。この状況のなかで「企業への出前講座」を含め、新たな対応・宣伝方法などの改善が必要です。
福岡県連内では、小倉・戸畑・八幡・田川・玄界灘・筑紫・久留米筑後・大牟田の各支部で中国語講座を開講しています。 (M)