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HOME > 日中友好新聞 > 2015年12月5日号

日中友好新聞

350余人が熱戦展開
第32回日中友好囲碁大会


 

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75チームから355人が一堂に会し熱戦


 11月8日、第32回日中友好囲碁大会(金子ハルオ実行委員長、審判長=蘇耀国九段、主催=日本中国友好協会、協賛=日中友好協会東京都連合会、後援=日本棋院・中国大使館)が東京千代田区の日本棋院会館で開催され無差別・有段者・級位者各クラス75チームから355人が参加し終日熱戦を展開しました。

 


囲碁人口減少でも底力発揮


 石毛嘉久夫日本棋院九段・元日中友好協会副会長(故人)の提唱で始まった「日中友好囲碁大会」は今年で32回を迎えました。
 囲碁人口の高齢化と、少子化による若年層の囲碁愛好者の減少や、各地の囲碁大会や碁会所などの多くが「参加者確保」に苦しむなかで、日中友好囲碁大会も苦戦しました。
 そうしたなかで75チーム355人が参加したのは、日中友好囲碁大会の長い歴史が底力を発揮したと言えます。
 参加は、無差別級クラス(4チーム)、有段者Aクラス(三段以上・20チーム)、有段者Bクラス(三段から初段まで・29チーム)、級位者Aクラス(一級から六級まで・12チーム)、級位者Bクラス(七級以下・10チーム)。初参加も6チームありました。
 優勝は、無差別級=かまくら学園、有段者A=男!大江組、有段者B1組=日本ユニシス福祉会囲碁部、有段者B2組=日中大田、級位者A=NEC-SI、級位者B=金港町あすなろでした(準優勝・3位は成績表参照=4面)。

 

 


在日中国人チームが初参加



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中国人チーム「東華囲碁クラブ」が初参加


 長い歴史のなかでも、中国人は個人での参加はあったものの、「中国人チームだけ」の参加はなく、今回初めて「東華囲碁クラブ」が参加しました。  メンバーは、張忠良(主将・五段)・盛永明(副将・五段)・方嘉禾(三将・五段・小6)・熊崗(四将・四段)・劉林(五将・四段)の各氏。方君以外の4人が大学時代に碁を覚え、日本の企業で働いています。クラブを作り月1回の対局を続けています。  張さんに参加の動機について聞くと「以前から、この大会のことは聞いていました。個人として参加したこともあります。日中友好の大会は嬉しいし、中国人の蘇さんが審判長というのも誇らしいですね」と胸を張り、「日本のプロで活躍している林海峰・王立誠・張栩さんらもいますから」と楽しそうでした。

 


「難しいけど楽しかった」  4歳の選手


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吉川輝珀君

 常連のジュニアが中心のかまくら学園からは4歳の吉川輝珀(きら)君が参加し「ちょっと難しかったけど楽しかった。今年3月から囲碁を始めた。大人とたたかうのは緊張した」と大人も顔負けのインタビューでの受け答え。
 同じく同チームから孫2人と参加した蛭田元治(ひるたもとはる)さん(79歳)は「今回で4回目。いま3勝しました。孫も頑張っていますよ」と嬉しそうに笑いました。  かまくら学園(鎌倉千恵子代表)は10年以上50人規模でこの大会に参加。参加した選手からは院生やプロ棋士も生まれています。今大会の無差別級で優勝したメンバーも「院生クラス」の実力者揃い。
 無差別級クラスの角田大典(つのだだいすけ)君(6段=22歳)もその一人。昨年の朝日アマ名人戦全国優勝者で、今回は主将を務めました。「千葉の仲間といっしょに組んで参加しました。今回で2回目の参加です。現在、チームが2勝0敗、個人は3勝0敗。次の試合で勝てば優勝も期待できるかな」と自信を見せました。
 日本の囲碁界は厳しい環境にありますが「こういうご時世だからこそ、ジュニアや女性が多く参加する日中友好囲碁大会にしていかなければ」と、日本棋院普及功労者でもある金子ハルオ実行委員長は強調しました。



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優勝チームが記念撮影



(大田宣也=日中友好囲碁大会事務局長)

 

 


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