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HOME > 日中友好新聞 > 2015年11月15日号

日中友好新聞

等身大の日本知るチャンス
中国人の大挙来日を感がる
対日感情改善を促進

 

 

shinbun

東京・秋葉原のLaox本店前に横付けされたバスから出てきた中国人団体ツアー客。
ガイドから割引券付きのチラシをもらい、いざ店内へ(撮影=押見、下の写真も)


 中国人観光客の大挙来日や日本品「爆買い」が、いま大きな話題になっています。この問題を考えてみましょう。

 


1~9月383万人で倍増



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Laox店内で買い物をする中国人観光客。店員のネームプレートには中国の国旗と名前が明記され、
中国語でのサービスが受けられる。中国人団体客で店内はたちまち中国語一色に


 人(推計値)は383万8100人で、昨年同期の2・14倍と飛躍的に増加。同期間の来日外国人総数(推計値)1448万7600人(同48・8%増)の26%余りを占め、国・地域別順位でも、韓国(285万余)、台湾(277万余)などを抑えて断トツの第1位でした。
 9月だけを見ても、中国からの来日は49万1200人で昨年同月のほぼ2倍、9月としては過去最高。同観光局は、クルーズ需要が急増し9月だけで50隻が日本に寄港、これによる来日数が12万4000人にものぼった、としています。
 安倍政権が「中国脅威論」を振りまき、日中政府間の関係が厳しいなかでも、円安や訪日ビザ発給条件の緩和に加え、中国主要都市での日本観光宣伝の強化、航空・船便の増便、日本での免税制度拡充などが功を奏し、中国の人びとに日本への旅の魅力をかき立てているようです。
 日本政府は従来、2020年(東京五輪開催の年)に外国人の訪日旅行者を2000万人にする目標でしたが、今年はすでに年間1900万人を超えると予想され、5年後の目標人数に迫りそうな勢い。
 そこで、近く「関係閣僚や有識者で構成する新しい会議を立ち上げ、新しい目標を決める方針」(「朝日」10月24日付)です。日本政府のこの新計画に中国市民が大きく貢献しそうな感じです。

 

 


「日本の電車は静か」


 「百聞は一見にしかず」。中国人の大挙来日は、観光や買い物に止まらず、「ありのままの日本と日本人」を庶民の目で確かめてもらう絶好のチャンスです。「草の根」交流の原点もここにあります。
 「日本は清潔で、人びとが親切」などの声はよく聞きますが、ネット情報「WEIBO JAPAN」によると、「中国人観光客が日本に来て驚いたこと」は「日本の電車は静か」「ゴミ箱が少ない、そして分別が細かい」「日本はトイレットペーパーを持ち歩かなくてもOK」「日本の女性はキレイ」など。
 また「スーパーの入り口にロッカーがない」(中国では入り口にロッカーがあって自分のカバンを入れるのが当たり前)。「未成年への規制が厳しい」、「コンビニで成人向けの本を売っている」(日本では未成年者への酒・タバコなどの販売規制が厳しい反面、アダルト雑誌などが簡単に買える)など。

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マツモトキヨシ(東京・秋葉原店)には若い中国人女性たちがたくさんの化粧品を購入。
レジは中国人スタッフが対応する


 


世論調査のデータでも


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観光庁「訪日外国人消費動向調査」(4~6月期)から作成


 「言論NPO」が10月22日に発表した今年の「日中共同世論調査」によると、「相手国に良くない印象をもっている」中国人は、昨年より8・5?減って78・3%(ちなみに、日本側も昨年比4・2?減で、88・8%)で、対日感情の悪化に歯止めがかかったことを示しました。  今回の調査では、中国人のうち訪日経験のある人(7・9%)、日本人の友人をもつ人(7・3%)がそれぞれ過去最多となり、また「日本に行きたい」人は35・7%で昨年(22・5%)を大幅に上回りました。これらも中国人大挙来日の流れを裏付けています。

(J)

 

 


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