日中友好新聞
1000人余りが終日熱演
東京都連第10回太極拳交流会
見事な表演に満場の拍手
素晴らしい腕前を披露する参加者
日中友好協会東京都連は9月30日、都内足立区の東京武道館・大武道場で「第10回太極拳交流会」を開催、1070人が参加しました。これには遠く鳥取(米子)・愛知・群馬(前橋、沼田)・埼玉・山形(酒田)・山梨(甲府)からも参加者がありました。
中国脅威論通用しない
汪婉参事官
あいさつする汪婉参事官
午前11時からの開会式で、高橋清枝実行委員長が高らかに開会を宣言。
中川大一理事長は「都連の太極拳交流会は今年で10回目。今回は、中国大使館・中日友好協会の後援に加え、初めて東京都が後援を決めた。2020年開催のオリンピック・パラリンピック大会にも貢献するものとなる。安倍内閣の『戦争法』強行採決は、平和的発展をうたった『日中関係4文書』に反するもので許せない。平和的安定こそ太極拳も文化も発展する」と、あいさつしました。
中国大使館の汪婉参事官(友好交流部長)は来賓あいさつで「太極拳は中国では、大衆的・国民的スポーツ。健康・絆・平和の象徴であり、日本でも大きく広がっている」と述べるとともに、「中国脅威論が喧伝されているが、中国からは昨年は217万人、今年はすでに241万人が訪日し、在日中国人も80万人、留学生も10万人いる。日本人の生活は経済を含めて、中国と切っても切れない関係にあり、中国脅威論は通用しない。双方の相互理解のために力を合わせよう」と訴えました。
続いて松田英子協会本部顧問(太極拳指導者)が激励あいさつを行いました。
50組・多彩な演目を披露
50組・1070人の参加者の熱演が午後5時まで繰り広げられました。
種目は、簡化24式・88式・48式・総合42式・32式剣・42式剣の制定拳に加え、古伝楊式・伝統楊式・陳式36式・呉式・対練・楊式刀・形意連環刀・太極功夫扇・夕陽美功夫扇・陳式心意混元・広播太極拳・武当対剣・東岳大極剣・初級剣術・推手・純陽棍・長拳など伝統拳を含め多岐に及び、すべての演目にため息と歓声・大きな拍手が送られました。
最後を締めくくる会場全面を使った「48式」、扇の音が高々と響く「大極功夫扇」、本部指導員総出演の「32式剣」は会場を圧倒し、長く惜しみない拍手が続きました。
中国の2人の老師が特別出演し「模範演技」を披露。彭琪芳老師は「扇子」「剣」、劉志老師は「陳式太極拳」「六合通背拳」を見事に表演しました。
お揃いの表演服で演技する参加者グループ
健康で100歳超えるまで
岡山会場
最高齢99歳の参加者、足立区
東和太極拳の久保俊子さん
最高齢の参加者は99歳の足立区東和太極拳の久保俊子さん。「退職後の65歳から月4回の練習も欠かしたことはありません。交流会も毎回参加しています。お陰でこんなに元気です」と、背筋をピンと伸ばし、つややかな笑顔を見せました。
全国の指導員を指導してきた劉志老師は「太極拳が健康にいいことは言うまでもありませんが、人びとのコミュニケーションと絆を強めることがもうひとつの効用です。中国でもそうですが、高齢化し一人になる人が増えるなかで大切なことですよ」と、技術以外の「太極拳効果」を熱っぽく語りました。
染谷三郎都連副理事長(太極拳指導員)が「継続は力。明日からまた1歩ずつ前進しましょう。来年は『40周年全国交流会』(本部主催)が、この会場で開かれます。元気で参加しましょう」と閉会のあいさつを述べ、交流会を締めくくりました。
「交流会」には、孫永剛中国大使館一等書記官、大田宣也本部副理事長、多くの都連役員が参加しました。
(宣)