日中友好新聞
国民の期待に応え活動前進を
協会第3回常任理事会
東京都内で開催し32人が参加した第63回大会期・第3回常任理事会
日中友好協会は、第63回大会期・第3回常任理事会を3月7、8の両日、東京・千代田区内で開催し、32人が出席。渡辺武副会長は開会あいさつで「憲法改悪を強行しようとする動きが強まるなか、日中友好協会の役割はますます大きくなっている」と述べ、戦後70年の大きな節目に運動を強めていくため第3回常任理事会の役割がとくに大きいことを強調しました。
戦後70年、運動を世界へ
田中義教理事長の報告・提案を受けての情勢討議では、「協会の尖閣アピール賛同署名をはじめ、日中両国の関係改善を求める民間レベルの力が日中首脳会談を実現させた」、「総選挙の結果に見られるように平和憲法を守り抜こうとする動きが活発になっている」、「憲法9条を変え、国のあり方を根本的に変えようとする危険な動きの中で、協会は国民に大きな責任を負っている」などの発言が続き、協会が戦後70年の節目に何を主張し、何を行なうのかを、日本と中国のみならず世界の人びとに伝えていくことの大切さが明らかにされました。
運動促進で財政改善へ
「組織財政強化」の討議では、800人を超える新たな会員・準会員の入会と850万円を超える緊急募金の協力、そして昨年を大きく上回る全国31会場での中国百科検定試験の実施決定など「組織財政特別強化期間」(昨年8月〜11月)の大きな成果を、目標としている1200人の仲間づくりの原動力にすることの大切さが指摘されました。
そして、この仲間づくりを厳しい財政状況の改善に結びつけること、日中友好新聞の月2回発行とタブロイド化による刷新を併せて検討し、運動の前進をはかっていくことを確認しました。
あいさつする渡辺副会長
飛躍続ける「中国百科検定」
9月27日の第2回試験実施に向けて、昨年の3会場から31会場へと飛躍的な広がりをみせている中国百科検定については、新たな問題集の発行やメディア対策の強化に加えて第1回受験者の中から検定の意義に共鳴した若い世代のボランティア協力者が生まれ、各地で開催されている「試験対策講座」に幅広い層の人びとが参加していることなどが報告され、中国百科検定の国民に大きな影響を与える可能性を確信させました。
憲法改悪・侵略正当化許すな
戦後70年記念事業として、7月25日に協会と法政大学沖縄文化研究所が共催するシンポジウムを東京で開催することを決定。
また、中国側と共催してのパネルディスカッションや、協会が後援する合唱「再生の大地」公演の7月から9月にかけての北京での開催を検討していることが報告されました。 不再戦平和活動では、村瀬守保写真パネル展と証言DVD上映普及活動に加えて、侵略戦争体験の発掘と記録化、安倍首相の70年談話に対する要請ハガキ運動、日本軍「慰安婦」問題への日本政府の真摯な対応を求める地方議会での決議採択の促進運動など、憲法改悪と侵略戦争正当化を許さない取り組みに全力をあげることを確認しました。
第64回大会に向けて討議を深める参加者たち
「望郷の鐘」、各種文化活動を
帰国者問題では2世、3世の厳しい生活や介護問題の深刻化の下で、この問題の改善のために2世らの介護ヘルパー資格取得の働きかけが提案されるとともに、映画「望郷の鐘」上映活動を協会の支部づくりに結びつけている大阪の取り組みなどが報告され、この上映活動を全国各地に広げていくことが呼びかけられました。
その他、中国人留学生との交流など友好交流活動の広がりを青年活動の活性化に結びつけること、中国語、太極拳をはじめ、世界文化遺産である中国剪紙や、書道、鍼灸、映画などの多彩な文化活動を通じて中国への理解を広げること、そして、すべての活動を仲間づくりに結びつけていくことが何よりも大切であることが強調されました。
第64回大会、6月13、14日東京で
第1回大会準備委員会を兼ねた常任理事会は、第64回大会を6月13、14の両日に東京都内で開催することを確認し、大会開催要項を決定するとともに、3月から4月にかけて全国各ブロックで開催する「事務局長会議」を仲間づくりの目標達成と第64回大会の成功につなげることを誓い合い、石子順副会長の閉会あいさつで全議事を終了しました。