日中友好協会(日本中国友好協会)

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HOME > 日中友好新聞 > 2014年7月25日号

日中友好新聞

日中関係の早期改善 国民相互の理解促進を
日中友好協会訪中団、中日友好協会と会談

 

王秀雲副会長(前列右から3人目)を囲んで記念撮影する訪中団のメンバー。
同4人目が田中団長、左端が関秘書長

 

 

 日本中国友好協会は中国日本友好協会(唐家〓(※1)会長)の招待を受けて7月2日から5日まで2年ぶりに訪中団(団長=田中義教本部理事長)を派遣し、北京で中日友好協会と会談しました。2年前から関係改善などを協議するために協会が提案していたものですが、今年3月の中日友好協会の日中友好協会来訪時に具体化し、実現したものです。
 会談には、協会側から田中理事長の他、大田宣也副理事長、矢崎光晴事務局長、北中一永東京都連副理事長、浦辺冬彦本部事務局員、また中日友好協会側から関立〓(※2)秘書長はじめ、程海波友好交流部長、潘林同副部長、付博同部員が同席しました。

※1、〓は、「王」+「旋」。

※2、〓は、「丹」+「さんづくり」。



「集団自衛権」行使決定厳しく批判  田中団長


 会談は7月3日午後、北京市内の中日友好協会会議室で行われました。田中団長は招待への謝辞と団員紹介の後、「日中関係が厳しい時だからこそ交流と国民相互の理解の促進が重要との強い思いで訪問した」と述べました。
 そして、訪中直前に「中国脅威論」などを口実にして安倍首相が行なった集団的自衛権行使の閣議決定を厳しく批判。さらに来年終戦70周年(中国は抗日戦争勝利70周年)を迎えるなかで、今年の盧溝橋事件77周年記念日のもつ重要性と協会の記念行事を紹介。
 また「尖閣諸島(中国名=釣魚島)」問題の平和的解決を求める各界アピールと賛同署名運動の広がり、中国への総合的理解と国民感情の改善をめざして実施した「中国百科検定」とその反響、「侵略戦争証言DVD」「村瀬守保写真集」などの活用による不再戦平和運動、東日本大震災の記録『なぜ一六二人全員が救出されたか』の出版など、協会の活動を詳細に紹介しました。併せて「再生の大地」合唱団から活動紹介を依頼されたことにも言及しました。



大々的な友好交流を  関秘書長

 


友好交流促進について意見交換する両国代表団(右側が協会)

 

 

 これを受けて、中日友好協会の関立〓(※2)秘書長が発言。「両協会の心はひとつになっています。全面的に協力したい」と答えました。
 続いて「釣魚島問題で国民感情が大きくダウンしたが、一方で70%の国民が中日関係の重要性を認識している。40年前は日中交流は限定的だったが、現在は交流の可能性が大きく広がっている。しかし総数はまだ600万人であり、これが10倍に広がれば多くの人びとが日中友好の大事さを認識できるでしょう」と、友好交流の大きな役割を強調しました。
 そして、「特に青少年交流が大事です。中国百科検定を多くの大学生、青少年が受験するよう進めて欲しい。検定合格の若い世代の中国招待も検討したい」と述べました。
 また「来年の抗日戦争勝利70周年は南京大虐殺記念行事を含めて国家を挙げての大々的なイベントが企画される。貴協会との連携を重視したい」と言明。
 さらに「不再戦の考えを次世代に伝えることは中国でも大事な仕事です。村瀬さんの侵略戦争写真セットの活用や『再生の大地』合唱団の訪中公演も検討しましょう」などと答えました。



全国から多数の訪中を

 

会談では、全国の協会組織との友好交流促進についても意見を交換。関秘書長は「中国からは年間200万人が日本を訪れているが、日本からの訪問者は大きく落ち込んでいる。協会の全国組織からの訪問を歓迎したい。特に文化・体育の交流を増やしたい」と述べました。
 田中団長は「マスコミの宣伝によるのでなく実際に自分の目で見て交流すれば、中国への関心も高まるはず。全国組織をあげての友好交流は協会も強く希望している。中日友好協会を介しての交流が訪問を一層有意義なものになるよう協会としても討議を深めたい」と答えました。
 両代表団は厳しい日中両国関係を草の根の交流で打開することを誓い合い、堅い握手を交わしました。

 

 


王秀雲副会長が歓迎宴

 

 会談終了後、中日友好協会のホールで中日友好協会の王秀雲副会長主催の「歓迎宴」が開かれました。王副会長は「会談の成功を心から祝します」とあいさつ。双方はなごやかに交流を行いました。

 

 

 

中国国際交流協会などを訪問

 

 協会代表団は中日友好協会のほか、中国国際交流協会、中国人民抗日戦争記念館、中国国際放送局、北京市人民対外友好協会、北京風雷京劇団などを訪問しました。(続報)


 


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