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日中友好新聞

2013年3月25日号1面
筆力の高さと熱気伝わる「中国の絵本画家展」
ちひろ美術館・東京で開催

 ちひろ美術館・東京は5月19日(日)まで「中国の絵本画家展」を開催。日中国交正常化40周年を記念した催しで、近年めざましい発展を見せる中国の絵本の世界で、最も注目される7人の絵本画家による68点の原画作品などを展示。中国の絵本の今と、その魅力を紹介しています。(編集部)


写真1 ポプラ社より 日本中国友好協会

千大武『北京 中軸線上につくられたまち』(ポプラ社)より 2011-2012年


写真2 小学館より 日本中国友好協会

武建華『舌ながばあさん』
(小学館)より 2001年

 

写真3 光村教育図書より 日本中国友好協会

朱成梁『チュンチエ 中国のおしょうがつ』(光村教育図書)より 2006-2007年

優れた中国絵本を知る貴重な展示

 

 ちひろ美術館(東京・安曇野)は1998年、「中国の絵本作家たち」展を開催、新しい芸術表現として絵本制作に意欲的に取り組む武建華、蔡皋、于大武の各氏の作品などを展示し、話題を呼びました。
 今回は、新たに朱成粱、周翔、姚紅、熊亮の各氏が加わり、現代中国を代表する7人の作品などの原画や資料を通して、優れた中国絵本を知ることができる、とても貴重な展示となっています。

 

絵本にかける真摯な情熱

 

 安曇野ちひろ美術館の竹迫祐子副館長は、「長年、児童書の出版の仕事をしながら、自らも子どもの本に絵を描きつづけてきた武健華、蔡皋、于大武らベテラン世代。映像からも多くを学んだ同世代の朱成梁。中堅の周翔、姚紅。独学で自身の絵画表現を開拓する30代の熊亮」と、各画家の横顔を紹介。
 「時代の変化の中で、それぞれが生きる中国を背景に生まれてきた作品は、大層興味深いものがあります。さらに注目すべきは、画家たちの筆力の高さとともに、何より、絵本にかける真摯な情熱でしょう。作品からは、絵本という新しい表現に力で取り組む熱気が伝わってきます」と、語ります。

 

質の高い本づくりへ

 

写真4 ポプラ社より 日本中国友好協会

周翔『ヤンヤンいちばにいく』
(ポプラ社)より 2004-2006年

 中国国内では欧米や日本の絵本が数多く翻訳・出版されるようになり、海外の優れた絵本に影響を受けた画学生や画家の増加傾向にあります。また、絵本を対象にした賞を創設して質の高い絵本づくりを後押しする動きや、美術大学にイラストレーション学科を新設するなど、絵本の作り手の環境が整いつつあります。
 武建華氏は本展のパンフに「絵本とは何か」と絵本づくりの醍醐味を次のように紹介しています。
 「絵本とは、美術という領域に咲いた、一輪のかわいらしい花だ。シンプルで純朴な物語をとおして、美しく奥深な思想を表現する。優れた絵本は、文と絵が完璧に結びついてできており、シンプルながら味わい深く、素朴ながら崇高で、0歳から100歳までの読者に、一生涯忘れがたい印象をあたえてくれる。
 絵本づくりにたいして臆することはない。描きたいものを大胆に描けばよい。自らの筆で絵本の物語をつくり、絵を描くことは、とてもおもしろいのだから。
 国際交流が進むにつれて、中国の絵本作家もいよいよ熱心に絵本作りを学び、腕をあげている。(中略)やがて、世界の絵本に貢献できる日が来ることだろう」

 

日中友好の一助に

 

写真5 岩波書店より 日本中国友好協会

蔡皋『なみだでくずれた万里の長城』
(岩波書店)より 2006-2010年

 本展担当学芸員を務めている安曇野ちひろ美術館の柳川あずささんは「今回の展覧会を通して、中国の絵本文化の発展を日本の皆さんにも見てもらいたい。そのことが日中両国のより良い理解、文化交流のきっかけになれば嬉しい」と、語りました。(押)

 

「中国語で楽しむおはなしの会」
 ○とき=3月31日(日)午後2時から3時まで
 ○場所=ちひろ美術館・東京
 ○講師=劉明全さん
 ○参加費=無料(入館料のみ)参加自由

 

ちひろ美術館・東京
 ※ちひろ美術館には東京と安曇野(長野)の2館があり、今回の会場は「東京」
 東京都練馬区下石神井4−7−2 TEL:03(3995)0612
●開館時間=午前10時から午後5時まで(4月27日から5月6日は午後6時まで)入館は閉館の30分前まで
●休館日=月曜日(祝休日は開館、翌平日休館。4月29日、5月6日は開館、5月7日は休館)
●入館料=大人800円、高校生以下無料
●交通=西武新宿線上井草駅下車徒歩7分

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