日中友好協会(日本中国友好協会)

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日中友好新聞

2012年09月25日号1面
東京で「全国青年交流会」
次世代の“日中友好運動の担い手”に

 日本中国友好協会は、9月8、9日の両日、9年ぶりに「全国青年交流会」を東京千代田区の本部事務所で開催、山形・千葉・東京・愛知・岡山・福岡・沖縄の各都県から26人の青年が参加、本部役員を含め約40人が有意義な交流を深めました。

 

旧知のように打ち解けて

 

写真1 日本中国友好協会
9年ぶりの全国青年交流会に
全国から集まった参加者

 初日の8日、午後2時の開会前から多数の青年が到着、初顔合わせにもかかわらず「ヤァヤァ」と旧知の友人のように固い握手を交わす姿が見られました。
 諏佐剛央本部組織委員長が開会を宣言、佐野達哉(東京)と浦辺冬彦(千葉)氏を議長に選出、大田宣也本部副理事長が「この交流会への全国の期待は大きい」と主催者を代表してあいさつしました。
 参加者がそれぞれ自己紹介、矢崎光晴本部事務局長が「日中友好運動の60年と展望」と題して報告しました。次いで、全国に先駆けて活動している福岡県連の桧和田衛青年部長、細川達也小倉支部青年部事務局長が「福岡の青年活動」を報告しました。

 

協会との出合い、「戦争責任論」で討議

 

写真2 日本中国友好協会
夜の懇親会で東京工業大学の留学生と
楽しく交流

 意見交換の最初は「日中友好協会との出合い」の紹介。「平和のための戦争展がきっかけ」「大学の中国語を通じて」「中国人留学生との交流から」「中国人研修生問題の関心から」「南京で虐殺記念館を観たことから」「壮魯迅さんの講演を聞いて」「中国植林活動のボランティアが動機で」「新聞で福岡の活動を知って関心もった」「戦争遺跡を見学して」「協会会員の父母の影響を受けて」など、それぞれの動機が話されました。
 討論では「祖父母の時代に行なった戦争責任を若い世代が背負うのか」との発言がきっかけとなり、「戦争責任問題」を活発に討議、尖閣問題などを通じて「中国脅威論」を利用した新たな戦争の懸念もあるなかで「平和と不再戦を基軸にした草の根の日中友好運動の重要性」を確認しました。
 夜の懇親会には、東京工業大学の留学生も多数参加、日中青年の交流を深めました。

 

靖国神社「遊就館」をめぐって

 

写真3 日本中国友好協会

靖国神社の境内にある
「遊就館」を見学

 2日目は「靖国神社・遊就館」を見学、ガイドの檜山紀雄さん(新宿平和委員会副会長)の「批判の視点をもって見学して下さい」の言葉を念頭に約2時間見学。
 感想では「日本を守り、アジアを守るが全面に出ていて気になった」「多くの人が普通の神社と思って見学するのが怖い」「特攻隊で散った若者の遺書に声が出なかった」「10代20代の感想文を読んで、何も知らない世代が日本を守る戦争だったと受け止めていて気になった」「歴史をどういう視点で見るかの勉強になった」「右翼が大勢いて国粋主義の恐ろしさを感じた」など率直な感想がたくさん出されました。

 

インターネットなども駆使して

 

 交流会は最後に「これからの青年活動をどう進めるか」について討論。インターネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の活用、メーリングリストの作成、支部ニュースの交換など、青年らしい発想で相互の交流を深めることを確認、「来年の全国大会を再会の場にし、多くの青年の参加に努力しよう」と、全国青年委員会の再結成を展望して締めくくりました。
 参加者から寄せられた感想はアンケート用紙にびっしりいっぱい。「地元では1人で寂しい思いがあったが、全国に仲間がいることを知って励まされた。地元に帰って頑張りたい」「日中友好運動の60年を深く理解する機会をえて感動を覚えた」「継続して交流することが確認され、これが契機で若い力が結集すればいいと思う」「日中問題で認識を新たにし、留学生や先輩方の話が聞けて良かった」など、明るい展望を示す内容でした。(X・D)

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