日中友好新聞
2012年4月5日号1面
国交回復40周年迎え交流発展へ
協会訪中代表団 中国側と合意
日中国交回復40周年という大きな節目を迎え、中国との友好交流活動の活性化を日中両国民の相互理解につなげようと、田中義教理事長を団長とする協会代表団が訪中し、中国日本友好協会との協議と交流を行いました。合わせて、中国国際交流協会、中国人民抗日戦争記念館をはじめとした関係団体との交流を深め、国民レベルの友好交流活動の発展に向けて協力関係を強化していくことを確認しました。
7団体訪問し話し合い
中日友好協会を訪問した協会代表団。矢崎本部事務局長(右端)、田中理事長(右から3人目)、丸山副理事長(左から4人目)、滝沢事務局員(左から2人目)、中央は井頓泉副会長
日中友好協会代表団4人(団長=田中義教理事長、団員=丸山至副理事長・矢崎光晴事務局長・滝沢三佐子事務局員)が2月28日から3月2日まで北京を訪問。中日友好協会、北京風雷京劇団、北京体育大学、中国人民抗日戦争記念館、中国棋院、中国国際交流協会、中国映画博物館を訪ね、今後の交流について話し合いを深めました。
訪れた団体では、不再戦平和活動や文化活動について協会の活動を紹介、昨年の東日本大震災の状況を紹介し支援への感謝を表明しました。特に、国交回復40周年に当たる今年、「白毛女」などのDVD保存化と上映活動など協会や日中双方の取り組みについても意見を出し合い、議論を深めました。
河村名古屋市長の南京大虐殺否定の発言など最近の日中間をめぐる動きなどでも意見を交換。さまざまな友好阻害の動きがあるとしても、日中友好を促進する力が本流であり、平和での交流、文化での交流で国民同士が民間交流を発展させ、互いに理解を深めていくことが大切であると確認しました。
代表団は28日午後、北京空港で、中日友好協会の張孝萍友好交流部副部長、杜暁曦友好交流部員の出迎えを受けました。
中日友好協会と意見交換
草の根の民間交流を一層強めていくことを確認した会談(右側が訪中団、左側が中日友好協会)
この日午後は中日友好協会を訪問し、関立※(※=「丹」に「三」)秘書長、劉子敬理事らと会談。田中団長は昨年の大震災への中日友好協会はじめ中国からの支援、激励へのお礼を述べ、全国的な大きな困難のなかで協会が辛亥革命100年、中国からの引き揚げ漫画展、平和の旅、太極拳などの文化的活動に取り組み、そのなかで多くの会員を増やしたことなどを説明しました。
国交回復40周年の今年は、「新中国時代映画」上映活動、記念シンポジウム、パンフレットの発行、平頂山80周年平和の旅などを企画していることを紹介しました。
また、日中関係は全体として大きく発展しているが、河村名古屋市長の発言にみられるように、歴史の真実を歪める勢力の動向もあること、こうしたなかで、協会などが進めている草の根の民間交流を一層強めていくことが大切であることを述べました。
関秘書長は代表団の訪中を歓迎し、中日友好協会は国交回復40周年行事では、民間ベースの分野の担当を主としており、いろいろなイベントを行いながら青年の交流を重視したいと述べました。
また、政治・経済・文化・青年交流など全体としては信頼関係にあるが、政治部分でギクシャクした問題が起きていること、日本での侵略戦争認識について危惧を表明。日中友好協会の活動を評価するとともに、協会などの地道な活動を中国で知らせていくことの必要性にも言及しました。
話し合いを通じて、双方は、国交回復40周年の取り組みについて、協力・支援し合うことを確認しました。会談には、中日友好協会からは関、劉両氏のほか、張交流部副部長、交流部の杜氏・李?氏が同席しました。
井頓泉中日友好協会副会長と談笑する田中義教日中友好協会理事長(左)
井副会長が歓迎宴
この日の夜は、王府井の全聚徳で井頓泉中日友好協会副会長主催の歓迎宴が行われました。井副会長、関秘書長は07年に協会が訪日招待したときのメンバーでもあり、親しくなごやかに歓談。
井深会長は、協会の活動の大切さを述べ、特に青年交流が大事であると、協会などの民間交流が大切であり、いっそう発展させることが必要であり、そのために、両協会がいっそう緊密に連携し協力していくことの大切さを強調、田中理事長も日中友好協会としてもさらに草の根交流の発展に努力したいと表明しました。