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日中友好新聞

2009年7月5日号1面
創立60周年に向けて確かな前進
日本中国友好協会第58回大会

 日本中国友好協会は6月13、14の両日、東京都内で第58回大会を開催。全国各地から280人の代議員・評議員、役員が参加し、2009年度の運動方針、「大会宣言」と「大会決議」を採択、新年度役員を選出しました。大会は、多彩な全国各地の運動の広がりを反映し、熱気あふれる討議が2日間にわたって繰り広げられました。

 

第58回大会の全体会議

 

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第58回大会の全体会議


 開会に当たり、大会の参加者はこの1年間に亡くなった役員、会員31人に黙祷を捧げました。
 長尾光之会長の開会あいさつに続き、来賓として、中国大使館友好交流部の張成慶参事官、日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会の滝本英市事務局長、日本共産党国際局の西口光局長代理が、それぞれあいさつを行いました。

 

広がる交流活動と仲間の輪

 

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大会のフィナーレで「東京・北京」を歌う参加者


 大会は、全国各地の協会組織の奮闘の結果、08年3月時点から500人近い会員・準会員を新たに迎えて開かれました。
 昨年秋の北京風雷京劇団公演では、全国で1万4000人が来場し、八路軍の従軍カメラマン・沙飛の写真展の巡回が全国各地で進められ、今年5月には四川大地震発生1周年写真展が森ビル株式会社、マスコミ各社など幅広い企業、団体の協力のもと成功するなど、この1年は協会の多彩な活動が国民のなかに大きく広がりました。
 そのなかで、「仲間を増やす」意識をすべての役員、会員のものにし、行動した福岡県連、愛知県連がそれぞれ、会員・準会員1000人、500人への前進を勝ち取ったことが報告され、大会は「2万人の協会」の目標に向け、大きな一歩を踏み出しました。

 

今こそ必要、協会の活動

 

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大会祝賀会で披露された台湾人形劇に
拍手をおくる参加者

 日米軍事同盟がますます強化されるもとで、誤った歴史観を主張する田母神前空幕長の講演が全国各地で展開されるなど、歴史に逆行する動きが強められる日本において、いま戦争体験を若い世代に継承する不再戦平和活動がますます重要になっていることが強調されました。
 各地での戦争体験文集の発行、和歌山県連の戦争体験語り継ぎ活動、戦後補償問題の解決をめざす活動、「平和のための戦争展」活動、そして、各地の「九条の会」や大学での授業で大きな効果を発揮している証言DVD「泥にまみれた靴で」改訂版と、同ブックレットの普及に全力で取り組むことを確認しました。
 また、中国「残留孤児」訴訟が終結したいま、「孤児」への新支援策がゆきとどいた形で行われるよう、また、帰国者二世の生活実態を把握し、就労支援を行う活動などが今後ますます重要になることが兵庫県連などの経験から明らかになりました。
 幅広い世代が生きがいを求めて参加できる中国語、太極拳をはじめとする文化講座、各地で深刻な問題となっている在日中国人研修生・実習生の実態を把握し、支援を行う課題が、各地からの報告で指摘されました。

 

羽田澄子さんが訴え

 

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「嗚呼 満蒙開拓団」上映普及への
協力を訴える羽田澄子監督

 大会初日夜の祝賀会では、北京風雷京劇団の松岩団長が出席し、昨年の全国公演成功への感謝を述べました。
 続いて京劇俳優・道化役者のチャン・チンホイさん、京劇俳優として北京で活躍している石山雄太さんらが特別出演し、台湾人形劇、孫悟空の歌と踊りを披露。
 さらに、内モンゴル出身の歌手・サランマンドホさんの歌などが祝賀会を大いに盛り上げました。
 大会2日目には映画監督の羽田澄子さんが、6月から東京をはじめ上映が始まっているドキュメンタリー「嗚呼(ああ) 満蒙開拓団」の上映普及協力の訴えを行いました。
 大会売店では、本紙連載「漢語の散歩道」の4冊目となる単行本『漢語的不思議世界 空巣老人と男人婆』がこのほど発売されたのを記念し、執筆者の一海知義さん(神戸大学名誉教授)、筧文生さん(立命館大学名誉教授)がサインセール。
 また、『老牛破車のうた』の著者、伊藤敬一名誉会長によるサインセールも行われ、それぞれ大盛況でした。

 

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