靖国神社の秋季例大祭にあたる17日、安倍晋三首相が靖国神社に真榊を奉納したと報道された。安倍首相は同神社の春秋の例大祭での真榊奉納と終戦記念日の玉串料奉納を毎年繰り返している。
靖国神社は侵略戦争に国民を駆り立てる役割を担い、いまもなお、この侵略戦争を美化・正当化する言動を支え、宣伝する施設となっている。政教分離を定めた憲法に違反する行為は、国を代表する首相が侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すとともに、首相がめざす憲法9条改悪の動きと相まって、日本が戦前回帰の動きを強め、再び軍国主義の道を歩もうとしているとの国際的な疑念を生じさせるものである。
日本中国友好協会は、安倍首相の靖国神社への真榊の奉納に強く抗議するとともに、侵略戦争の美化・正当化をやめ、国際社会が常識としている歴史認識を共有し、アジアと世界の平和と安定のために役割を果たすことを強く求めるものである。
2017年10月18日
日本中国友好協会
会長 大村新一郎
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