安倍晋三首相は昨21日、靖国神社の春季例大祭に合わせて、神前に捧げる「真榊」を「内閣総理大臣 安倍晋三」の名前で奉納した。
靖国神社は侵略戦争に国民を動員する中心的な役割を担い、いまもなお、侵略戦争を美化し宣伝する施設となっている。安倍首相による靖国神社の春秋の例大祭での真榊の奉納と終戦記念日での玉串料奉納が常態化していることに強く抗議する。
同日に行われた高市早苗総務相の同神社参拝、大島理森、伊達忠一衆参両院議長と塩崎恭久厚生労働相の真榊奉納も合わせて、政教分離を定めた憲法に違反する行為は、首相をはじめとした日本を代表する閣僚や政治家が、侵略戦争を美化し、「大東亜戦争聖戦論」の立場に立つことを内外に示すとともに、日本が再び軍国主義の道を歩もうとしているのではないかとの国際的な疑念を生じさせるものである。
日本中国友好協会は、安倍首相の靖国神社への真榊の奉納、閣僚・政治家の同神社参拝と供物の奉納に強く抗議するとともに、侵略戦争の正当化を直ちに改め、国際社会が常識としている歴史認識を共有し、アジアと世界の平和と安定のために力を注ぐことを強く求めるものである。
2017年4月22日
日本中国友好協会(会長 大村新一郎)
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