稲田朋美防衛大臣は昨年12月29日、突如として靖国神社を参拝した。
靖国神社は、侵略戦争を押し進めて国内外の無辜の民の生命と人間性を奪ったA級戦犯を合祀し、侵略戦争を「自存自衛の戦争」と正当化し続けている。
稲田大臣の靖国神社参拝は、日本政府が侵略戦争を正当化しているとの疑念を高めさせるものであり、日本の侵略戦争によって塗炭の苦しみを強いられた中国、韓国をはじめとしたアジア諸国を愚弄し、国際社会が共有する歴史認識と真っ向から対立する暴挙以外のなにものでもない。
安倍内閣が立憲主義をないがしろにして成立させた「安全保障法制」のもとで、自衛隊が海外で武力行使をする危険が高まるなかでの防衛大臣の靖国神社参拝は、日本軍国主義の復活という国際的な懸念を招くものであり、断じて許すことはできない。
日本中国友好協会は、靖国神社参拝を強行した稲田防衛大臣の歴史認識の誤りと無責任さを厳しく批判し、重ねて、靖国神社参拝に満身の怒りを込めて抗議する。
2017年1月25日
日本中国友好協会
会長 大村 新一郎
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